Instagramマーケティングとは「Instagram」の特性を活かしたマーケティング戦略のことです。
昨今の「Instagram」の盛り上がりから、SNSマーケティングの中でも注目を浴びているInstagramマーケティングですが、現在では取り組む企業が急増し、中には成功を収める企業も多く存在しています。
想定ユーザーに近い体型の人しかし、その一方でInstagramマーケティングに取り組む企業の中には
「取り組んでいるものの、あまり成果がでない」
「どのように運用すればいいかわからない」
と迷われている企業も多く存在しています。
そこで、本記事では、Instagramマーケティングの概要をはじめ、実際に取り組む際の流れや成功事例まで、ご紹介させていただきますので、是非、今後のInstagramマーケティングにお役立てください。
Instagramマーケティングについて
上述したとおり、Instagramマーケティングとは「Instagram」の特性を効果的に活用したマーケティング手法であり、以下の4つを目的としています。
- 認知度向上
- 集客
- 購買促進
- ブランディング
「Instagram」は、もともと写真や動画を通じて、不特定多数の人とコミュニケーションを楽しむSNSでした。
しかし、昨今では、ある商品の写真を見て、その商品に興味を持ち、最終的に購入に至ったり、直接お店に足を運んだりするようになるなど、ユーザーの行動が多様化しており、こうしたユーザーの行動の変化から、最近では多くの企業のマーケティング活動に「Instagram」が取り入れられています。
企業がインスタマーケを始めるべき5つの理由
なぜ、企業はInstagramマーケティングを始めるべきなのか。
まず前提として、現在の「Instagram」は、国内月間アクティブユーザー数が3300万人を突破しており、利用する年齢層も幅広く、企業がターゲットとしている母集団にコンテンツを届けやすい環境にあるということがあります。
その上で、企業がInstagramマーケティングを始めるべき次の5つの理由をご紹介させていただきます。
- 1.伝えたい情報を無料で世界へ発信できる
- 2.ユーザーに購買を促すことができる
- 3.Instagram内のハッシュタグ検索で検索に引っかかることができる
- 4.企業や商品のブランディング効果がある
- 5.集客や販売につながる機能がInstagramにはある
1.伝えたい情報を無料で世界へ発信できる
「Instagram」は誰でも無料で利用することができ、現在では世界月間アクティブユーザー数が20億人に達し、Facebookに迫る勢いとなっています。
つまり、現時点において「Instagram」は世界の約20億人にアプローチできるポテンシャルを持ったプラットフォームなのです。
2.ユーザーに購買を促すことが出来る
「Instagram」は、写真や動画の投稿、閲覧に特化したSNSであるため、それらを通して商品やサービスのPRを行うことができます。
そのため、商品やサービスの具体的なイメージができるような投稿をすることによって、ユーザーの「使ってみたい」「行ってみたい」という購買意欲を駆り立てることができます。
3.インスタグラム内のハッシュタグ検索で検索に引っかかることが出来る
現在、若者の間では「ググる」ではなく「タグる」ということが当たり前になってきています。
「タグる」とは、Googleで検索するという意味の「ググる」から派生したもので「ハッシュタグで検索する」という意味合いで使用されている言葉です。
つまり、自社の商品やサービスに関する投稿にハッシュタグをつけて投稿するだけで数多くいるInstagramユーザーが「タグった」ときに、自社の商品やサービスを見つけてもらえる可能性が高くなるのです。
逆に言えば「タグる」が当たり前になりつつある中「Instagram」にない情報は、ユーザーの購買対象にすらならず、いくら商品やサービスの質が良くても競合他社に負けてしまうことだってあるのです。
4.企業や商品のブランディング効果がある
「Instagram」は、ユーザーが写真や動画を投稿することによって、独自の世界観を作り出すことができるSNSです。
そして、それは企業においても同じであり、投稿する写真や動画などによって、その企業の独自の世界観を作り上げ、「この商品と言えば、あの企業」「この色と言えば、あの企業」などと自社のブランディングを確立することも可能です。
5.集客や販売に繋がる機能がインスタグラムにはある
「Instagram」には、集客や販売につながる次の機能が備わっており、従来の認知から購入までの手間が大幅に省けたことによって、集客や販促に大きく寄与しています。
・ショッピング機能
2018年にリリースされ、ユーザーは「Instagram」からスムーズにコーポレートサイトやECサイトに移動できるようになった。
・ウォッシュリスト
気になった商品を保存して、後から購入することができる。
・地図検索機能
自分の周囲、位置情報、ハッシュタグから「Instagram」で話題になっているお店や場所をマップ上で検索することができる。
・予約機能
プロフィール画面から、美容室や飲食店などの予約ができる。
・チャット機能
企業側と商品購入を検討しているユーザーの間で、円滑なコミュニケーションを取ることができる。
Instagram(インスタグラム)マーケティングの流れ
Instagramマーケティングは、通常のマーケティングと同様の流れで行います。まずは、目的の明確化、競合調査、ターゲット選定、具体的な訴求方法などを決めます。その上で、アカウントの構築から、認知拡大や集客促進などを図るための施策に取り組んでいきます。
ここでは、これらの具体的な流れをご紹介させていただきます。
1.インスタグラムアカウントの目的を決める
はじめに、マーケティング活動における「Instagram」の目的を決めます。
上述したとおり、Instagramマーケティングでは「認知度向上、集客、購買促進、ブランディング」が可能です。
まずは、この中のどれを目的とするかを決め、アカウントを作成します。そうすることで、軸や方向性が定まり、その後のステップを進めやすくなります。
2.競合アカウントの調査
自社と同様、もしくは類似したコンテンツを提供しているアカウントをチェックし、次の5つを確認しておきましょう。
- 認知拡大の方法
- 投稿の内容
- ハッシュタグの種類
- 機能の活用方法
- 導線の設定方法
調査する競合アカウントは、フォロワー数や投稿への「いいね」の数が多いアカウントなど、成果が出ているアカウントを選びましょう。
また、逆にフォロワー数や投稿への「いいね」の数などが少ないアカウントについても調査し、成果が出ないパターンについて把握しておくことも、失敗のリスクを抑える上で非常に重要です。
3.ペルソナ・ターゲットの設定
自社の商品やサービスを訴求したいターゲットを選定します。
どのようなユーザーが、自社の商品やサービスを購入してくれるのかを吟味する必要があります。
ターゲット選定の段階では、
「旅行が好きな30代の男性」
という感じで大まかなターゲットを選定します。
その次に、ペルソナを考えます。ペルソナとは、架空の人物像を指し、ペルソナを考えるとは、先ほど選定したターゲットをより明確なものにするということです。
具体的には、
性別:男性
年齢:31歳
職業:地方公務員
家族構成:妻、息子(4歳)、娘(2歳)
趣味:旅行
悩み:子どもが小さいため、ゆっくりと旅行ができない
欲望:小さい子どもがいても、ゆっくり旅行がしたい
というように、明確な人物像を洗い出します。
このように、ターゲットとペルソナを決めることで、自社の商品とサービスをユーザーに効果的に訴求することができます。
4.インスタグラム投稿テーマの方向性を決定
ペルソナから関心を寄せてもらうには、そのアカウントの投稿が、ペルソナにとって価値のあるものでないといけません。
具体的には、その投稿が
- 役に立つ情報なのか
- 共感できる情報なのか
- 面白い情報なのか
など、ペルソナにとって価値の高い情報を投稿することで、ペルソナのアカウントに対する関心度が高くなります。
5.KPIの設定
「Instagram」を活用したマーケティングにおいても、KPIの設定は重要です。
基本的な指標としては、以下の4つです。
- フォロワー数
- エンゲージメント
- ハッシュタグの投稿数
- リーチ数
この4つをしっかりと押さえておくことで、目的の達成度合いがわかり、現在の運用が適切なものかどうかの判断ができます。
フォロワー数
自社のアカウントに興味・関心を持ってくれているユーザーの数がわかります。最近では、フォロワー数が多いだけでは意味がないと言われていますが、フォロワーを増やすことは「Instagram」の運用において非常に重要なことです。
エンゲージメント
エンゲージメントとは、投稿に対するユーザーの反応のことで「Instagram」におけるエンゲージメントとは、「いいね」「コメント」「保存数」の3つのアクションを指し、次の方法でエンゲージメント率(企業向け)を算出することができます。
エンゲージメント率=(「いいね」の数+コメント数)/インプレッション数×100
エンゲージメント率が高ければ高いほど、ユーザーからの関心度が高いと言えるため、Instagramマーケティングにおいて非常に重要なポイントになります。
ハッシュタグ投稿数
自社の商品やサービスに関するハッシュタグが増えるということは、それだけ知名度も上がっているといことです。そのため、KPIの一つの指標としてハッシュタグの増加率が含まれるのです。
リーチ数
リーチ数とは、投稿を見た人の数を指します。つまり、リーチ数が多ければ多いほど「いいね」をもらえる可能性やフォローしてもらえる可能性が高くなるのです。
6.インスタグラムアカウントの作成、運用
KPIの設定までできれば、次は実際にアカウントを作成し、運用する段階に入ります。ここで最も重要なことは、質の高いアカウントの基礎を築くということです。いくら優れた施策を実施したとしても、アカウントの完成度が低い状態では十分な効果は発揮できません。
そのため、まずは投稿内容などを充実したものとし、ペルソナにとって価値のあるアカウントになるところまで基礎を築き上げましょう。
7.アカウントの認知拡大施策の実施
アカウントの認知拡大施策は、主に以下の5つです。
- ハッシュタグの活用
- キャンペーンの実施
- インフルエンサー活用
- UGC投稿の活用
- インスタグラム広告の配信
基本的には、アカウントの基礎が築けてからのものになりますが「ハッシュタグ」についてはフィード投稿に設定できるため、アカウントの育成と並行して活用していく必要があります。
ハッシュタグの活用
「Instagram」には、ハッシュタグ検索という機能があり、最近では「タグる」という言葉が出てくるほど、その機能を利用して情報収集しているユーザーが増えています。
そのため、投稿内容に適したハッシュタグを設定することで、自社のアカウントや投稿の閲覧数を伸ばすことができます。
逆に、投稿内容と一致していないハッシュタグを設定してしまうと、ユーザーからの信頼を失ってしまう可能性もあるため、十分に注意しましょう。
キャンペーンの実施
定期的にキャンペーンを実施することによって、自社のアカウントに興味・関心を抱いてくれているユーザーと良好な関係を築くことができ、アカウントの質の向上にもつながります。
インフルエンサーの活用
インフルエンサーとは「Instagram」において、多くのファンが存在し、高い影響力を持つ人たちのことです。
自社の商品やサービスと相性の良いインフルエンサーを活用することで、認知度の向上に高い効果が期待できます。
UGC投稿の活用
UGC投稿を活用することで、次の効果が期待できます。
- リーチと購買率の向上
- ファンができやすい
- アカウント運用コストが下がる
そもそもUGC投稿とは、企業ではなく消費者を始めとしたユーザーによって発信されたすべてのコンテンツのことを指します。
消費者心理として、企業が発信する情報に怪しさを覚えるのは、ごく当然のことですが、UGC投稿では、消費者のリアルな声を聞けるため、非常に信頼度の高い情報になり、かつ消費者が発信してくれているため、アカウント運用コストの削減を図ることができます。
インスタグラム広告の配信
インスタグラム広告とは、フィード投稿やストーリーズ投稿に紛れて表示することができる広告で、写真や動画を通じて認知度の向上が期待でき、非常に精度の高いターゲッティングができることで知られています。
8.フォロワーとの交流を活発化
定期的にコンテンツの発信をしなければ、フォローしている必要がなくなり、ユーザーからフォローを外されてしまう可能性が高くなります。
定期的にコンテンツの配信をすることで、フォローしてくれているユーザーとの関係性を維持できるだけでなく、リーチ数の増加も見込めます。
9.フォロワーのニーズに応えた商品紹介
商品紹介をする上で、ユーザー自身が、その商品を使うことによって得られるベネフィットを感じることができる写真や動画を投稿する必要があります。
男性服であれば、
- ただただ服が綺麗に写っている写真
- モデルが着用している写真
などは、自身が着用した際のイメージが湧きづらく、購入まで至らない可能性があります。
そのため、モデルではなく、想定ユーザーに近い体型の人などが着用している写真などを投稿することで、ユーザーの購買意欲の高まりが期待できます。
ここで最も重要なのは「ユーザーが購入を検討するとき、何が知りたいのか」ということを考え、それに対して情報を提供していくということです。
10.商品購入へ誘導
せっかくユーザーの購買意欲を高めても、購入までの道筋が面倒では、ユーザーが途中で離脱してしまい、機会損失になる可能性が高いです。
そのため、各種投稿にショッピングタグを設置するなど、ユーザーがすぐさま購入できる体制を整えておくことで、ユーザーは迷いなく行動することができ、購買意欲が高いまま目的の場所まで誘導することができるのです。
Instagram(インスタグラム)マーケティングの成功事例
ここでは、Instagramマーケティングの成功事例を2つご紹介させていただきます。
こうした成功事例は、今後のInstagramマーケティングの成功のヒントになるのではないでしょうか。
1.京浜急行電鉄
最初にご紹介するアカウントは、鉄道会社のアカウントである「京急電鉄【公式】」です。こちらのアカウントの最大の特徴は、リポストを活用してフォロワーの投稿を紹介しているということです。
リポストとは、他のユーザーが投稿した画像を自分のアカウントで引用し、自らのアカウントに表示できる機能のことです。
こちらのアカウントでは、沿線にあるスポットの情報や京急電鉄の走行している様子が基本的に投稿されていますが「#京急旅」をつけたフォロワーの投稿が定期的にリポストされています。
リポスト機能を活用することにより、自社のタイムラインにクオリティの高い画像増やすことができるとともに、フォロワーとのコミュニケーションにもなるため、エンゲージメント率の向上が期待できます。
2.エルゴベビー
次にご紹介させていただくアカウントは、ベビーキキャリア(抱っこひも)を販売するエルゴベビーのInstagramアカウントです。
こちらのアカウントでは、子育て中のママやパパに向けて、商品の使い方のポイントや育児の悩みを解決するためのアイディアを発信しています。
ポイントなどが動画やイラストによって、わかりやすく表現されており、子育て中のママやパパのニーズに応えています。
インスタ運用や写真素材の用意などでお困りの方へ
1,000万フォロワー超の規模を持つ会員の中から、適切なインスタグラマーをインスタグラム運用代行、撮影代行にアサインします。また、スナップレイスが独自開発したインスタ運用・分析ツールなどもご提供しています。
インスタ施策の完全マニュアル無料配布中
スナップレイスでは現在、100ページ以上のインスタグラム施策完全マニュアルを無料配布中です。ぜひこの機会に完全マニュアルをゲットしてみてはいかがでしょうか?
インスタグラムツール無料プラン
スナップレイスではハッシュタグ提案、競合のインスタグラムアカウント分析、インサイト分析機能まで、インスタグラム運用を成功させる業界No1の機能を持ったインスタグラム運用・分析ツールの無料トライアルや無料プランをご提供中です。スナップレイスのインスタツールをインスタグラム運用にご活用ください。