WeChat(微信)3つのアカウントの種類とその違い

WeChat(微信)3つのアカウントの種類とその違い

中国をはじめさまざまな国で使われている連絡アプリ「WeChat」。海外展開しようと考えている企業は導入しようと検討しているのではないでしょうか?
日本国内で多く利用されているLINEと同様にWeChatにも公式アカウント制度が存在します。種類は3つあり、それぞれ特徴があるので、今回はWeChatの公式アカウントについてご紹介していきます。

WeChat(微信)公式アカウントとは?

中国の企業テンセント(騰訊)が運営するメッセージアプリ「WeChat(微信)」。ユーザー数は全世界に10億人以上おり、LINEよりも世界で普及しているアプリです。
LINEと同様に決済やショッピングができるのはもちろん、中国では日常にしっかりと溶け込んでいるアプリです。

国際版「WeChat」と中国国内版「Weixin」のちがい

国際版「WeChat」と中国国内版「Weixin」のちがい
実はWeChatは中国国内で利用されている「Weixin」の国際版アプリ。WeixinはステッカーショップやデフォルトのメニューがWeChatと若干異なります。

企業や組織がWeChat公式アカウントを運営する場合、WeChatの公式アカウントを開設しましょう。
ただし、これは国際版であるWeChatのアカウントなので、中国向けに運用したい場合は、中国国内版であるWeixinアカウントを取得する必要があります。Weixin公式アカウントを取得するには、中国法人を設立する方法と代理で公式アカウントを開設してもらうのが一般的。これから中国でビジネスを展開していこうと考えている企業は、このどちらかしか選択できないと考えて良いでしょう。

WeChat(微信)の3種類の公式アカウント

WeChatにはLINEと同様に公式アカウントが用意されています。アカウントの種類は「購読アカウント(訂閲号)」「サービスアカウント(服務号)」「企業アカウント(企業号)」の3種類があります。
WeChat(微信)の公式アカウントは3種類
それぞれについて見ていきましょう。

購読アカウント(訂閲号)

フォロワーに対して定期的に情報発信を行う際に利用するのが購読アカウント(訂閲号)です。メディアを運営していたり、ブログを運営している方はこちらを選んだ方が良いでしょう。

サービスアカウント(服務号)

こちらもユーザーに情報発信を行う際に利用するアカウントです。企業が多く利用しており、自社製品・サービスを紹介する場合に向いています。

企業アカウント(企業号)

社内のメンバー同士でコミュニケーションを取るのに向いているのが「企業アカウント(企業号)」。LINEにも同様のサービスが用意されていますが、社内用のチャットツールとして活用できます。

3種類のアカウントの選択

どのようにアカウントを選択すれば良いのでしょうか?

企業が中国のユーザー向けに情報発信する場合は「サービスアカウント(服務号)」か「購読アカウント(訂閲号)」のどちらかになるでしょう。フォローや見込み客とコミュニケーションを図れるのがこの2種類のアカウントだけだからですね。
企業アカウント(企業号)は企業内だけの利用を目的としているため、一般ユーザーに情報発信をする、という用途には向いていません。

公式アカウント作成自体は無料で行えますが、LINE@にもあるように、公式の認証を受ける「オフィシャル認証制度」を利用する場合は年間300元が必要になります。

サービスアカウント(服務号)と購読アカウント(訂閲号)のちがい

サービスアカウント(服務号)と購読アカウント(訂閲号)のどちらを選べば良いのでしょうか? できることは似たようなことです。違いはどこにあるのでしょうか?

サービスアカウント(服務号)はLINE公式アカウントと同様に企業のアカウントから情報を配信可能。配信方法は友だちからのメッセージと同列で表示されるため、開封率が高いのが特徴です。また、海外法人でも取得できるアカウントとなっており、日本の法人が公式アカウントを開設する場合、サービスアカウント(服務号)のみになります。
発信回数は月4回までとなっている点には注意が必要です。

購読アカウント(訂閲号)は中国国内の個人ブロガーやメディアに限定されています。ニュースメディアなどを運営していると、情報の発信回数が多くなります。そのため、購読アカウント(訂閲号)は1日1回配信可能。しかし、サービスアカウント(服務号)のように友だちと同列に表示されるのでは無く、専用のサブスクリプションフォルダに届く仕組みになっています。メルマガなどと同様に開封率はサービスアカウント(服務号)ほど高くはならないでしょう。

中国向け公式アカウントか海外向け公式アカウント、どっちを選ぶ?

WeChatの公式アカウントは中国国内で利用されているWeixinユーザーは閲覧できません。そのため、中国のユーザーとコミュニケーションを図る目的で開設する場合、中国向けの公式アカウントを開設する必要があります。

中国向けの公式アカウント開設には、中国国内の電話番号を保有などさまざまな条件があるので、現地法人がない場合は代理店を経由した方が用意でしょう。

WeChat(微信)の公式アカウントでできること

WeChat公式アカウントでは何ができるのでしょうか? 中国マーケティングを行っていく企業に嬉しい機能が備わっているので、ご紹介いたします。

PUSH通知

フォロワーにPUSH通知を送信できます。前述の通り、サービスアカウント(服務号)では1ヶ月に4回まで、PUSH通知を伴う配信が可能です。購読アカウント(訂閲号)は1日1回配信できますが、PUSH通知は送信されません。

定期配信

フォローしてくれている人へ、情報発信が可能。自社の新製品やサービスがリリースされたことを告知することや、キャンペーンの告知を行えます。

前述の通り、サービスアカウント(服務号)は通常の友だちと同じようにメッセージが送信され、購読アカウント(訂閲号)はサブスクリプションフォルダに格納されます。

メッセージのやりとり

両アカウント共にフォロワーひとりひとりとやりとりができます。フォロワーから送られてきた質問に対し、丁寧に回答することができます。フォロワー数が多くなると返信が大変になりそうですが、スタートアップの際はぜひ活用したい機能ですね。

モーメンツ

LINEでいうタイムラインに相当する機能が「モーメンツ」です。通常の配信と合わせて、テキストや画像を活用し、コンテンツを流すことが出来ます。

外部サイトへのリンク

こちらもLINE公式アカウントに備わっている機能ですが、アカウントページ下部にはメニューバーがあり、外部サイトにリンクを貼ることが可能です。自社サイトやサービスに誘導したい場合には非常に有効な機能です。

顧客管理

フォロワーの管理を行えるので、マーケティングツールとしての活用が期待できます。分析画面ではフォロワーの男女比率や所在地などがわかるので、今後行うプロモーションの参考になるでしょう。

ECと連動

WeChat内にEC機能を持たせることもできます。外部サイトへ飛ばすとアクション率が落ちる傾向にあるので、ひとつのツール内で完結できるのは理想的でしょう。

WeChat Pay決済

WeChat Pay決済
テンセント社の認証を受けると、WeChat Payを利用できるようになります。WeChatは中国人の多くが利用しているQRコード決済で、ユーザーは自分の銀行口座と紐付けることで決済可能です。こちらに関しては、オンライン、オフラインのいずれも導入・利用が可能なものになっています。

面白いのがWeChatを使ったユーザーを自動的に自社フォロワーにする機能も備わっています。公式アカウントを通して売ったり、決済させたりする場合は導入した方が良いでしょう。

公式広告の利用

テンセントが利用している公式広告の利用も可能です(公式認証を受けている場合)。フォロワー増加、EC流入、ブランディングなど広告にはさまざまな種類があるので、目的に合わせて選択しましょう。

WeChat(微信)の公式アカウント開設の仕方

海外企業が中国国内向けの公式アカウントを開設するには、中国在住証明書や中国国内の電話番号、中国法人証明が無い限り開設できません。そのため、中国向けアカウントを開設するなら、中国のパートナーやWFOEとジョイントベンチャーを設立したりなどの選択肢があります。もしも中国国内向け公式アカウントを開設する場合は、これらの方法を模索した方が良いですね。

国際アカウントを開設する場合は、香港、マカオ、台湾、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、ロシア、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、フランス、イギリス、イタリアに企業が存在していれば申し込み可能です。

WeChat(微信)の公式アカウント開設の仕方
公式アカウント開設ページ

まとめ

国際的に展開していくなら、WeChatは欠かせないツールとなっていくでしょう。バンプレスト、ジャーナルスタンダード、永谷園、エディオン、アニメイト、タカラトミー、大東建託など多くの企業がすでに参加しています。
WeChat参入を検討している方は、なるべく早くはじめた方が良いでしょう。


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