売れる商品写真の撮影方法!商品を売るための写真の組み立て方

売れる商品写真の撮影方法!商品を売るための写真の組み立て方
SNSを活用していく上で重要な写真。その写真は「共感」を生むものがセールスにつながりやすいと言われています。共感を生む写真を撮影するためには、ターゲットやシーンなどを明確にしてあげることが重要です。このほかにはどのようなテクニックがあるのでしょうか?

共感を生む写真を撮影するためには、しっかりと写真を組み立てなければなりません。共感を得るためには主題も大切ですが、実はもっとも大切なのが副題。副題をきちんと組み立てると驚くほど共感を得られます。

主題・副題とは?

共感を生む写真を撮影する上で重要になるのが「主題」と「副題」の考え方。「主題」は商品やサービスですが、「主題」を引き立たせる「副題」は非常に重要です。関連する小物、使用場面を想起しやすい演出といった「副題」をしっかりと作り込むことで、商品・サービスを利用したときのイメージを具体的に抱きやすくなります。
ここからは主題を引き立たせる副題のテクニックについてご紹介していきます。

副題の手法7選

副題として代表的な7つの手法をご紹介します。

小物

主題に関連する小物を「副題」とするのは一般的な手法。例えば料理を盛り付ける皿なども「小物」に該当します。このほか、料理を美味しそうに見せるための「箸」「醤油差し」「取り皿」「マグカップ」なども副題ですね。メイク用品をPRするなら、主題となる「口紅」の利用シーンをイメージさせるよう「鏡」「刷毛」「コンパクト」などを散りばめるのも良いでしょう。こうした副題を置くことで、ユーザーはより商品の利用シーンをイメージしやすくなります。

小物のポイントは見る人が想像を膨らませやすくする状況を作ること。たとえば料理なら実際に食べられるわけではないので、ユーザーは味はわかりません。だからこそ、食器、クロスなどの小物(副題)を配置することで、食べたイメージを膨らませてあげるのです。
メイク用品なら、主題となる商品だけでなく、ほかのメイク道具もセットで入れることで、自分で使ったイメージを膨らませてあげることができます。

見る人の想像力をかき立てるような副題を設置することで、商品を「他人事」ではなく、「自分事」として捉えてもらえるのです。

小物
photo by hiitoomii

季節

小物は副題としてイメージしやすかったですが、今度は「季節」です。スポーツドリンクを宣伝する場合、あまり「冬」のイメージはありませんよね。もちろん、商品自体が「冬に飲むスポーツドリンク」なら別ですが、基本的には夏の炎天下で練習終わりに飲む、というのが一般的なイメージではないでしょうか? ならば、副題として夏を感じられる背景を用意するのが最適です。

時間軸を副題とすることで、商品・サービスを利用するシーンをよりイメージしやすくなります。先ほどのスポーツドリンクを例に挙げると、夏の炎天下で休憩時間に高校球児たちがスポーツドリンクを飲む、といったシーン作りができれば、スポーツドリンク摂取のタイミングがイメージしやすくなりますよね。

季節のなかに商品を設置することで、よりユーザーの共感を得られやすくなります。

季節
photo by MITSUE MATSUI

時間

季節と併せて利用したいのが時間軸です。季節は背景や小物で感じさせられるのに対し、時間はライティングやテーブルセットなどで感じさせられます。たとえばコーヒーを用いるなら、小物として「パン」「バター」などが映り込んでいたら、「朝食だな」とイメージしやすくなりますよね。しかし、このとき写真が暗いと朝なのか、夜なのかよくわかりません。全体的に淡い色合いで明るい写真なら「朝」だと認識されるでしょう。
このように光、小物をうまく使えば「時間」を表現できます。

時間
photo by hiitoomii

人物

衣類やアクセサリーなどを紹介する場合、モデルに意識がいきがちですが、あくまで主題は「衣服」「アクセサリー」です。モデルを入れる場合でも、モデルは「副題」なのです。
モデルを副題として活用するメリットは、実際に使った感じをよりイメージさせやすいということ。人が着用していることで、自分事としてとらえやすくなるのです。

モデルを使う場合は、モデルのイメージが強くなりすぎないよう注意しなければなりません。極端な話、モデルは顔を写さない、商品のみにピントを合わせるといったことをしてもOK。そうすればモデルの顔といった情報はユーザーの印象に残りにくくなり、商品だけに注目してもらえます。

ファッション業界だけでなく、飲食店や旅行業界であっても人が写っていた方がイメージしやすくなるので、モデルの活用を検討してみてはいかがでしょうか?

人物
photo by cremenatsu

演出

続いては商品自体に工夫するパターンです。ラーメンの写真を美味しそうに見せる工夫として「箸上げ」がありますよね。麺を箸で持ち上げて撮影する手法ですが、商品自体に演出を加えることでより美味しそうに見せるという効果もあります。小物などを配置せずとも、商品自体に「演出という副題」を加えることでよりイメージしやすくなるのです。

コーヒーなら注いでいるシーンを切り取ったり、ビールなら気泡が見えるように撮影したりといった工夫をすると商品がグッと引き立ちます。

演出
photo by CHISA

関係ない小物

主題を引き立たせる手法のひとつとして、まったくつながりがない小物を配置する、というものもあります。基本的にはイメージさせる、というのをここまでお伝えしてきましたが、関連の薄い小物を置くことも「副題」として有効な場合があります。

この場合は、商品のデザイン性をアピールしたい場合、非常に有効です。商品単体でも充分に広告になる場合は、周りに関連の薄い小物を装飾するように配置すると主題が引き立ちます。
その際は、色で統一感を出したり、形で統一感を出したりとちぐはぐな印象にならないことが重要。主題以外に余計なノイズを載せないよう工夫しましょう。

関係ない小物
photo by CHISA

単体撮影

デザイン的な魅力が強い商品の場合、あえて商品を強く見せるのも有効。ただし、白背景で商品単体を撮影するとただのカタログ写真になる点には注意。撮影する際は背景が絨毯だったり、壁紙だったりと背景素材に工夫するのが吉。

空が背景に相応しいなら空を、木目でナチュラルな風合いを見せたいなら木目を、といった形で背景を工夫しましょう。

単体撮影
photo by CHISA

副題の選び方

副題の手法についてご紹介してきました。副題はただ入れれば良い、というわけではなく、一定の法則を持って選ぶと、主題を際立たせやすくなります。最後に副題の選び方についてご紹介いたします・

画面内がカラフルだと一見賑やかに見えます。しかし、色数が多すぎると本当に見せたいものが埋もれてしまうことも。広告のデザインにおいてもそうですが、基本は3色以内で収めるようにすると良いでしょう。例えばオレンジジュースを紹介するなら、ほか2色で小物を用意する、といった具合です。
商品の色数が多い場合、厳密に抑えようとするのは難しいですよね。そんな場合は、商品と同系色のグラデーションは1色としてカウントし、画面内の色を抑えていきましょう。また、主題と副題は色が被らないようにするのもコツです。

色
photo by CHISA

雰囲気

主題と副題の色の組み合わせを考えるのも重要です。3色以内ということだけを考えて、適当に3色選んでしまうとぐちゃぐちゃになることも。色を選ぶときは、色相環から三角形になるように選ぶと間違いがないです。
例えば赤い商品なら、緑と暗めの青などの組み合わせは赤がグッと引き立ちます。

雰囲気
photo by hiitoomii

色味

写真全体の色を揃えてあげるというのもひとつの手法。青っぽい写真なら「朝」のイメージ、赤なら「夕方」といったように撮影後の写真の色設定をいじることでも時間軸を写真に与えられます。
青なら冷たいイメージ、赤なら温かいイメージといった印象を左右する部分でもあるので、いじりすぎは禁物。極端にいじってしまうと、写真自体が不自然になるので、避けたいところです。

色味
photo by hiitoomii

構図

写真には基本となる構図も存在します。被写体を中央に配置する「日の丸構図」、画面を9ブロックに分けて交点に商品を配置する「三分割構図」といったものはすぐに取り入れやすい構図です。三分割法は画面内のバランスも取りやすいので、オススメの構図。
商品写真はこれらの法則を元に撮影されていることも多いので、ぜひ取り入れてみてください。

「日の丸構図」構図

「日の丸構図」構図<
photo by cremenatsu

「三分割構図」構図

「三分割構図」構図
photo by cremenatsu

アングル

最後は撮影する角度「アングル」です。
真上から撮影する「真俯瞰(ふかん)」、真横から撮影する「水平」、斜め上から見下ろすように撮影する「ハイアングル」、上に向かって撮影する「ローアングル」といったものが一般的。商品と空を写すならローアングルがいいですし、グラスにビールを注ぐときなどは水平アングルが良いでしょう。
このように商品をどう見せるかによってアングルを工夫するのもオススメです。

「真俯瞰(ふかん)」

「真俯瞰(ふかん)」
photo by ゆき♡

「水平」アングル

「水平」アングル
photo by CHISA

「ハイアングル」アングル

「ハイアングル」アングル
photo by cremenatsu

「ローアングル」アングル

「ローアングル」アングル
photo by hiitoomii

まとめ

撮影する上で重要な「副題」。なんとなくコーディネートして撮影していたとしたら、しっかりと副題について考えてみることで、写真のクオリティがグッと上がることでしょう。