アナログ的手法の集客手法に代わって、デジタルコンテンツを使った集客が当たり前になりました。その中でも画像でコミュニケーションを図る「SNS」ツール「Instagram」と、視覚的に訴えると集客効果が高い場面が何かと多い商業施設の愛称は抜群です。この記事を見ている方にも自社商業施設のInstagram運営を任され、「集客効果が上がるようにして欲しい」と言われている方がいるかもしれません。
しかしInstagramでいざ集客を行おうとしても、集客効果の出る方法が具体的に分からず難儀しているのではないでしょうか。そんなときはインスタグラムのハッシュタグキャンペーンを活用すると、大きな集客効果を見込めます。
そこで今回は、商業施設に絞ってインスタグラムのハッシュタグキャンペーン事例を10個ご紹介します。どういう風に参考にして活用できるかも併記しているので、「商業施設のインスタグラムハッシュタグキャンペーンの事例を知って、どのように自社でも活用できるか知りたい」という方はぜひ最後まで読み進めてください。
1.表参道ヒルズ
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2006年に開業し、商業施設として多くの人を集めている「表参道ヒルズ」では、「#表参道映え INSTAGRAM CAMPAIGN」を2018年4月19日~5月20日まで開催しました。
このキャンペーンでは表参道ヒルズのInstagramアカウント「@omotesandohills_official」をフォロー。「#表参道映え」のハッシュタグを付けて「表参道映え」している写真を投稿すると抽選で表参道ヒルズなどで使えるお買物券10,000円分がプレゼントされました。
インスタ映えするカラフルな料理や高級そうな時計など、さまざまな表参道映えする投稿がユーザーから集まっています。表参道ヒルズではこのように表参道全体に関する投稿を募集することで、広いユーザーにリーチすることに成功しています。
あなたの企業でも自社商業施設周辺の地域に関する投稿を広くインスタグラムユーザーに募るようなキャンペーンを行えば、さまざまなインスタグラムユーザーに自社のキャンペーンに参加してもらうことができ、大量の集客が望めるでしょう。
2.六本木ヒルズ
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高層オフィスビル「六本木ヒルズ森タワー」が目印の複合商業施設「六本木ヒルズ」。六本木ヒルズでは「六本木ヒルズクリスマス Instagram投稿キャンペーン」を2018年11月16日 ~12月25日に開催しました。
六本木ヒルズに関する情報を発信するWEBマガジン「HILLS LIFE DAILY」のインスタグラム公式アカウント「@hillslife_daily」をフォロー 。「@hillslife_daily」のタグ付けを行い、「#六本木ヒルズクリスマス」のハッシュタグを付けて六本木ヒルズでのクリスマスの写真や、「wish a wish」 に関係するエピソードの写真を投稿します。すると抽選で「グランドハイアット東京お食事券10,000円分などが当たるキャンペーンでした。
「けやき坂イルミネーション」などのイルミネーションイベントや「クリスマスマーケット」などのセールイベント、そして1年後のクリスマスに届くクリスマスカードwish a wish。インスタグラムで伝えると効果的な各イベントの写真投稿を、うまくキャンペーンとして盛り込んでいるのがポイントです。
あなたの企業でも自社商業施設で複数イベントを行う際、インスタグラムで上げてほしい内容をキャンペーンで投稿してもらうようにすれば、販促に使える投稿を大量に自社アカウント内にストックして集客することが可能です。
3.恵比寿ガーデンプレイス
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サッポロビール工場跡地として1994年に設立した「恵比寿ガーデンプレイス」。恵比寿ガーデンプレイスでは、「Baccarat Eternal Lights -歓びのかたち- Instagramキャンペーン」を2018年11月3日~2019年1月14日に開催しました。
このキャンペーンは、恵比寿ガーデンプレイス内のイルミネーションを撮影。インスタグラムで恵比寿ガーデンプレイスインスタグラム公式アカウント「@yebisu_garden_place」をフォローし、@yebisu_garden_placeでタグ付け+「#ガーデンプレイスイルミ」のハッシュタグを付けて投稿します。すると抽選でペアのバカラグラスがプレゼントされるというものでした。
キャンペーン中にインスタグラムに投稿された写真は、イルミネーションが光り輝くきれいなものばかり。いわゆる「インスタ映え」する投稿を恵比寿ガーデンプレイスを訪れた顧客から集めることで、恵比寿ガーデンプレイスの認知度向上にも一役買ったともいえるキャンペーンです。
あなたの企業でもインスタ映えする写真を投稿するインスタグラムハッシュタグキャンペーンを行うことで、自社の認知度を高めることができるのではないでしょうか。
4.二子玉川ライズ・ショッピングセンター
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2011年設立した複合商業施設「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」では、「#ライズインスタ部」というハッシュタグを利用したインスタグラムキャンペーンを2018年06月29日 〜 2019年03月31日に開催しました。
このキャンペーンでは二子玉川ライズ・ショッピングセンター公式インスタグラムアカウント「@rise_shopping_center」をフォロー。キャンペーンページからの参加認証後二子玉川ライズ・ショッピングセンターにまつわる写真を「#ライズインスタ部」を付けて投稿することで、二子玉川ライズ S.C.のお買物・お食事券3,000円分が抽選で当たるキャンペーンでした。
#ライズインスタ部のように「〇〇部」は、特定のテーマに関心があるユーザーがよく使うハッシュタグ。「〇〇部」というハッシュタグには〇〇(この場合は二子玉川ライズ・ショッピングセンター)に関する関心が強く、他にもコミュニティを持っていたりと、コミュニケーションに対して積極的なインスタグラムユーザーが集まりやすくなります。実際#ライズインスタ部を付けて投稿しているインスタグラムユーザーには、#ライズインスタ部といっしょに「#スニーカー好きとつながりたい」、「#カメラ部」など、他コミュニティのハッシュタグもいっしょに付けて投稿しているのが特徴です。
二子玉川ライズ・ショッピングセンターでは、キャンペーンによって#ライズインスタ部のハッシュタグを広めることができました。また#スニーカー好きとつながりたい、#カメラ部など、他コミュニティから#ライズインスタ部へ流入して二子玉川ライズ・ショッピングセンターを見てくれるユーザーを増やし、集客効率向上も実現しています。
あなたの企業でも〇〇部など、コミュニティに強いハッシュタグを付けるキャンペーンを自社商業施設で開催すれば、他コミュニティからの流入による集客効率向上が狙えます。
5.玉川高島屋S・C館
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1919年に設立し百貨店として有名な「高島屋」のグループ、「玉川高島屋S・C館」では、「ハロウィン Instagram 写真投稿キャンペーン」を2018年10月10日 〜 2018年10月31日に開催しました。
このキャンペーンでは玉川高島屋S・C館インスタグラム公式アカウント「@tamagawa_sc_official」をフォロー。キャンペーンページ内参加認証ボタンをクリックし、玉川高島屋S・C館内のフォトスポットなどで撮影した写真に「#玉川高島屋sc」と、「#ハロウィン」のハッシュタグを付けて投稿します。すると抽選で高島屋商品券 1,000円分がプレゼントされました。
「#玉川高島屋sc」と商戦で有力なイベントである「#ハロウィン」を組み合わせた投稿をしてもらうことで、「ハロウィンは玉川高島屋S・C館に行って楽しもう」というブランディングにもつなげています。またハロウィン仕様の専用フォトスポットを設置することでインスタ映えを狙い、インスタグラムユーザーが積極的に玉川高島屋S・C館に赴いてインスタ映えする写真投稿をしたい、と思わせるような仕組みを作っているのもポイントです。
あなたの企業でもインスタ映えするようなスポットをハロウィンなどイベント中に設置し、インスタグラムユーザーの集客につなげたり、「商業施設」+「イベント」で投稿を行うキャンペーンを開催してブランディングを行うことが可能です。
6.ドン・キホーテ
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「驚安の殿堂」として人気のあるディスカウントストア「ドン・キホーテ」。ドン・キホーテでは「ドンキでハロウィン2018」と称したキャンペーンをインスタグラムとツイッターで2018年08月21日 〜 2018年11月01日に開催しました。
インスタグラムではドン・キホーテ公式アカウント「@donki_jp」をフォロー。ハロウィンに関する写真と「#ハロウィン」と「#ドンキでハロウィン」、2つのハッシュタグを付けて投稿します。そしてドン・キホーテでお好きなものを税込5,000円以上購入して、レシート写真を「@Donki_jp」あてにダイレクトメールすると,、抽選でドン・キホーテグループ共通商品券1000円分などが当たるキャンペーンとなっていました。
このキャンペーンはただハロウィンの楽しい写真をユーザーが投稿するだけではなく、ドン・キホーテにも大きな商業利益が発生する仕組みになっています。例えばキャンペーン参加にはドン・キホーテの5,000円以上購入を証明するレシートが必要です。このキャンペーンに参加するにはドン・キホーテに来店して購入を行うことが条件となりますから、集客と売り上げ拡大にもつながっています。
またプレゼント商品もドン・キホーテの商品券ですから、この商品券を使うためにまた顧客が来店します。何度も来店してくれる顧客のロイヤリティ(店舗への愛着度)を高めれば、何度も商品やサービスを購入してくれる優良顧客への引き上げも可能です。
あなたの企業でもドン・キホーテのように、自社商業施設での購入を条件とするキャンペーンをインスタグラムで行い、プレゼントを自社商業施設の商品券にしたとします。そうすれば売り上げ拡大と優良顧客の育成を同時に達成できるかもしれません。
7.ららぽーと名古屋みなとアクルス
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2018年9月にオープンしたばかりの「ららぽーと名古屋みなとアクルス」では、オープンを記念して「オープン記念キャンペーン」を 2018年9月7日~10月14日(日)開催。インスタグラム、「フェイスブック」、「ツイッター」のいずれかで応募をすることで「トヨタ」の「タンク」が当たるなど、豪華なプレゼントが抽選で当たりました。
インスタグラムの場合はキャンペーン専用インスタグラムページ「@lalaport_nagoya_cp
」にアクセス。上記にも貼ってあるキャンペーン画像を「#ららぽーと名古屋トヨタタンク」、「#ららぽーと名古屋100万円お買い物チャレンジ」、「#ららぽーと名古屋ロゴスグッズ」の3つのハッシュタグから希望の商品のハッシュタグを選んで画像といっしょに投稿します。
オープン前後のタイミングでSNSキャンペーンを開催して、SNS経由でのららぽーと名古屋みなとアクルスの認知度を高め、集客につなげようとする姿勢が分かりますね。またインスタグラムの場合はキャンペーン画像が必須になっているので、投稿を見たユーザーがより「ららぽーと名古屋みなとアクルスがオープンする」、という告知をビジュアルでも理解しやすくなります。
あなたの企業でも自社商業施設がオープンしたりリニューアルする際、インスタグラムで告知画像を投稿するキャンペーンを開催すれば、オープンやリニューアルの情報が拡散し、集客効果を高めることができるでしょう。
8.横浜赤レンガ倉庫
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「横浜税関新港埠頭倉庫」として大正時代に完成し、今なお商業施設として多くの方に親しまれている「横浜赤レンガ倉庫」では、「クリスマスマーケットin横浜赤レンガ倉庫フォトコンテスト」というインスタグラムハッシュタグキャンペーンを毎年開催しています。このキャンペーンではインスタグラムで「@yokohamaredbrick 」をフォローしてタグ付け。「#クリスマスマーケット」と、「#サンジョルディコラボツリー」のハッシュタグをつけた写真を投稿すると抽選で横浜赤レンガ倉庫の商品券が当たります。
横浜赤レンガ倉庫ではクリスマス商戦のセールとタイアップして、インスタグラムのハッシュタグキャンペーンを行うことで集客効果を見込もうとしているのが分かります。そして「O2O(オンラインコンテンツからオフラインへの来店などを狙うマーケティング手法)」をうまくインスタグラムに取り入れています。
クリスマスマーケットの風景写真がキャンペーン投稿用画像の対象になるので、「インスタグラムでキャンペーンがあるから行ってみよう」という心理を突いて、顧客の来店を促すことができます。また@yokohamaredbrickをフォローしている人やハッシュタグで流入してきたユーザーにクリスマスマーケットの開催と風景を楽しんでもらうことができ、集客にもつながりやすくなります。
あなたの企業でもO2O(Online to Offline)をしっかり意識して、顧客に自社商業施設セールの風景などをハッシュタグ付きで投稿してもらうことで大きな販促効果を作り出すことができるでしょう。
9.羽田空港国際線旅客ターミナル
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1931年に建設され、いまでは交通手段としてのみならず商業施設としてもにぎわいを見せる「羽田空港国際線旅客ターミナル」。羽田空港国際線旅客ターミナルでは、「羽田空港インスタグラム公式アカウントフォローキャンペーン」というインスタグラムキャンペーンを2019年3月18日(月)~3月31日(日)に開催しました。
このキャンペーンでは羽田空港のインスタグラム公式アカウント「@haneda.airport_international」をフォローして、ハッシュタグ「#羽田からはじまる旅のしおり」を付けます。そして投稿にユーザーが制作したオリジナル旅のしおりを投稿すると、抽選で人気ブランドのスーツケースがプレゼントされました。
「ユーザーが自ら作ったしたしおりを写真撮影して投稿する」のがポイント。実際にユーザーの投稿を見てみると、羽田からラスベガス渡航に関するしおりや、GW韓国女子旅など、ユーザーが自分の作ったしおりを楽し気に投稿しています。
手作り感あふれるユーザーのオリジナルのしおりを投稿してもらうことで、羽田空港国際線旅客ターミナルの投稿を見るユーザーのロイヤリティ(愛着度)向上にも繋がっています。インスタグラムのキャンペーンでは商品や風景写真の投稿が多いですが、あなたの企業でも自社商業施設にまつわるものをユーザーに制作してもらい、インスタグラム内で発表してもらうのもよいかもしれません。
10.セントレア空港
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2005年開港し、商業施設としても人気のある「セントレア空港(中部国際空港)」。中部国際空港では「空旅キャンペーン」を2018年7月1日~9月30日に開催しました。
このキャンペーンではセントレア公式アカウント(@centrairairport)をフォローするか、「アカウントを友達以外に公開」に設定。夏の旅行に関する写真を撮影し「#セントレア空旅」のハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿すると抽選でQUOカード1万円分が当たりました。
実際の投稿では、沖縄で子供がマリンスポーツを亀と楽しんでいる写真や、インド洋でヨガをしている写真など、見ているだけで笑みが出るような楽しい投稿が並んでいます。旅行風景を写真撮影して投稿してもらうことで、投稿を見たインスタグラムユーザーに「楽しそうだな、旅行してみようかな」という興味を抱いてもらえます。結果それが旅行目的で使われることの多い空港の利益にもつながるのです。
あなたの企業でも自社の商業施設に関する楽しい写真を投稿してもらうことで、「この商業施設は楽しそうだな」という好印象をインスタグラムで発信して、新規顧客を獲得するきっかけを作ることができます。
まとめ
今回は商業施設のインスタグラムハッシュタグキャンペーンの事例を、実際の活用方法も交えてご紹介してきました。
インスタグラムのハッシュタグを使うことで、商業施設の集客効果が大きなものになることはお分かりいただけたと思います。アクティブユーザーが2900万人を突破する大規模SNSツールであるインスタグラムを活用すれば、自社商業施設の売り上げアップにつながります。ぜひ本記事を参考にして、あなたの企業の商業施設で大きな集客効果を上げてくださいね。
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