若者の変化する価値観。¥3,000居酒屋より¥5,000夜カフェが流行るワケ

若者の変化する価値観。¥3,000居酒屋より¥5,000夜カフェが流行るワケ

カフェが好きな人なら、一度は聞いたことがある”夜カフェ”。

今や、若者の中心地となった新大久保・渋谷・表参道などにも店舗が増えつつあり、中には17時以降〜深夜・始発までのみ営業しているカフェも増加しています。なぜ、こんなにも”夜カフェ”に注目が集まっているのでしょうか。

 

 

そもそも”夜カフェ”とはなにか

夜カフェ
https://www.instagram.com/p/CoHf11wvXk3/

夜カフェイメージ
https://www.instagram.com/p/Cm_r2XhycWz/

近年注目が集まっている、”夜カフェ”は通常の食事時間よりも少し遅い時間(20時〜)に楽しめるカフェのこと。
照明などを少し抑えた大人ムードの場所も多く、ゆったりした時間を過ごすことができます。

年配の世代がお酒を飲んだ後に「2軒目」にいくように、若者たちは食事の後の2軒目にカフェを選んでいると考えるとイメージしやすいかもしれません。

■Cafe Les Jeux Grenier
月〜土 : 11:00〜23:00
日 : 12:00〜20:00
東京都港区南青山5-9-5 村山ビル2F

 

続くお酒離れは必然「お酒がなくても困らない」コミュニケーション

飲みニケーション

夜カフェが流行ったことで、若者のお酒離れが多くのところで話題になりますがこれは必然だったと言えます。

コロナ禍を経て、わかりやすい健康志向の高まりはもちろんですが、他にも「アルコールがなくても楽しめるものやこと」が、あることも大きな要因のひとつ。

生まれた頃から動画サイトや配信をはじめとする娯楽が多様化する中でお酒は若者にとって「別になくてもいいもの」の一つです。

お酒よりも、たくさんの楽しみや、大事にしたいものがあり、お酒で解決することやお酒の席で自分のメリット・良い時間になることが少ないことを知っています。

また、お酒を飲むことに対してコスパの悪さを感じる人も増えています。
「この時間があれば」「このお金があれば」とできることが多いためメリットよりもデメリットが多いと感じる人も少なくありません。

 

加速した”チルブーム”と”韓国ブーム”がうんだ「自分を優先する時間」の重要性

21時にアイス
https://www.instagram.com/p/CoTV5cfv5UL/

palle
https://www.instagram.com/p/Cn4Ho0VPCV2/

夜カフェでの時間が流行った背景には、韓国ブームとチルブームの存在もあるでしょう。

韓国のカフェはもともと営業時間が長く夜遅くまで営業していることが普通。SNSなどで、韓国のカフェに憧れを抱いたり昨今の韓国ブームで日本にもかなり増えてきました。

また、ここ1〜2年で加速した”チルブームも「ゆったりした時間をすごす」「自分を見つめ直す時間を大事にする」ことがメイン。シーシャなどの新たな娯楽が組み合わさることがありますが、カフェで過ごす時間との相性がよかったことで夜カフェへとつながります。

昼間は買い物や友人と遊んだり、お仕事をしたりと日常生活を過ごし、夜カフェで少しゆったりとした心休まる時間を友人と、あるいは一人で甘いものと共に過ごすのです。

■21時にアイス上野店
12:30〜24:00 (L.O23:30)
東京都文京区湯島3-42-3

 

■PALLE in スプルテラス
18:00 – 21:30(L.O20:30)
新宿区大久保1-16-19 2階3階
※屋上のみの作りのため冬季休業有

 

昼と違ったムード、進化する”夜カフェ”

夜パフェ
https://www.instagram.com/p/CnwXXcrPmMr/

昼間とは少し違ったムードで店内の照明・窓からの景色・メニューなどを楽しむことのできるカフェが増えています。

数年前から話題の「夜パフェブーム」は健在で、夜に食べる甘いものの背徳感は、多くの人を虜にしているムーブの一つ。

昼間から営業しているお店ももちろんありますが、夜営業がメインのカフェ、ノンアルコールでバー気分を楽しめる「ノンアルコールカクテル専門店」なども増えています。

■musch/ムッシュ恵比寿
14:30~5:00
東京都渋谷区恵比寿1-10-7TIB恵比寿7F

¥3,000の飲み放題より¥3,000のパフェと自分時間を買う

お酒のある席が良い悪いではなく、「お酒を飲む環境やその時間にどのような価値があるのか」が求められている時代。

一昔前の「飲みニケーション」は、現代ではパワハラ・アルハラに近いものとされています。

それだけ自分の時間を大事にしたり、大事な人たちとお酒がなくても楽しく過ごせる時間を大事にしているのが、今の”夜カフェブーム”にもつながっているのです。


この記事の著者: mayan
2017年よりフリーライター・雑誌編集アシスタントとして活動。トレンド関連から取材まで多岐にわたるジャンルで執筆。2019年よりブランドや企業のSNS運用、マーケティングも行う。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。トレンドを始めとしてジャンルレスに執筆する傍らトレンドの分析/企画・SNS運用・リサーチなども得意とする。

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