Instagramは世界中に利用しているユーザーがおり、特に若い女性の利用率が非常に高いSNSです。商業施設内の情報を流すツールとしてビジュアル重視のInstagramは最適です。しかし、いざ商業施設全体のInstagramアカウントを運営するといっても、実際にどうすればいいかわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回は実際に運営されている商業施設のInstagramアカウントと、過去に行われたキャンペーンを参考に、商業施設のInstagram運用の際に役に立つポイントをお伝えしていきます。
1.夢の国でのハッピーを伝える[東京ディズニーリゾート]
世界でも老若男女問わず人気の東京ディズニーリゾートは、年間で3,000万人以上(2019年5月現在)の来場者数を誇り、Instagramのフォロワー数は210万人です。季節ごとのイベントが豊富で、Instagramに掲載されているのは華やかな施設内のアトラクショーや、キャラクターの写真です。
このような季節感を出した写真とともに、営業的な文面ではなく柔らかい文面で記事を投稿することで、春の桜が咲いている東京ディズニーリゾートへ足を運びたくなります。
過去には、ハッシュタグ「#ディズニープリンセス」「#みんなの夢キャンペーン」のふたつをつけて、TwitterもしくはInstagramに、ユーザーの夢や夢に向かって頑張っていることを投稿すると、合計100名にディズニープリンセスグッズをプレゼントするというSNS投稿キャンペーンも行っています。
2.コーヒーと一緒に過ごす時間[スターバックス]
おしゃれな空間で美味しいコーヒーやスイーツドリンクを飲むことができるスターバックスは、世代を問わずほっと一息つける空間としてとても人気です。スターバックスでもInstagramを活用しており、フォロワー数は200万人です。(2019年5月現在)
同アカウントでは、新商品の宣伝や期間限定の商品の宣伝などをドリンク写真とあわせて掲載。スターバックスでは、バレンタインデーにちなんで、2月1日から2月14日までの期間限定で対象商品の写真とハッシュタグ「#スターバックスチョコホリック」をつけてTwitterもしくはInstagramへ投稿すると214人にドリンクチケットが当たるといった、Instagramキャンペーンを行っていました。
3.年間100万人以上が訪れる現代アートの美術館[森美術館]
多くの美術品を展示し、そのピックアップ内容も来場者に評判のある森美術館も、2015年秋よりInstagramアカウントを開設しました。現在は12万100人のフォロワーがいる人気アカウントです(2019年5月現在)。同アカウントでは、館内の様子や来場者の記念撮影などが掲載されており、ユーザーへ美術館の親しみやすさをアピールしています。
Instagramキャンペーンではアカウントフォローをし、ハッシュタグ「#レアンドロエルリッヒ展は4月1日まで」とともに、レアンドロ・エルリッヒ展の写真を投稿すると、レアンドロ・エルリッヒの直筆サイン入りカタログをプレゼントするという内容でのInstagramキャンペーンが実施されていました。
4.1年間でフォロワー2万5,000人増![東急ハンズ]
日用品からパーティーグッズまで様々な商品を幅広く展開する東急ハンズでは、Instagramのフォロワー数は8万600人です(2019年5月現在)。投稿は、店舗スタッフが商品を手に取り紹介する写真や、イベント情報のお知らせなどが中心になっています。
過去にはDeNAトラベルとコラボレーションをし「旅のパッキング達人」をテーマに、旅行をする際のオリジナリティが溢れるパッキング写真をハッシュタグ「#旅のパッキング達人」とともにInstagramもしくはTwitterへ投稿すると、選ばれた投稿者にスーツケースや収納ポーチの詰め合わせが当たるInstagramキャンペーンを行っていました。
5.リゾートの施設や季節の体験などを発信[星野リゾート]
全国各地にリゾートホテルを展開させ、美しい景色を堪能できるデザインホテルの星野リゾートでもInstagramを利用しています。フォロワー数は5万700人(2019年5月現在)で、季節ごとに変わる風景の写真やホテル内の写真が掲載されています。
過去には、「あなたにとってのほっこりごはん」をテーマに写真を撮影し、ハッシュタグ「#ほっこりごはん」と「#ごほうびリゾナーレ」のふたつをつけてInstagramへ投稿すると、星野リゾートへの宿泊券が当たるInstagramキャンペーンも行っていました。
最近では星野リゾートのアカウント以外でも、星野リゾートが手がけるブランドのInstagramにて、宿泊券が当たるという内容のInstagramキャンペーンも行われていました。
6.[横浜赤レンガ倉庫]とあの有名なインスタスポットがある[マリン&ウォーク横浜]
歴史ある建造物から現在はショッピングやグルメにはじまり、様々なイベントを楽しめる横浜赤レンガ倉庫のInstagramフォロワー数は27万人になります(2019年5月現在)。
横浜赤レンガ倉庫では、クリスマス時期に「クリスマスマーケットin横浜赤レンガ倉庫フォトコンテスト」といった、クリスマスマーケットでの思い出の写真をハッシュタグ「#赤レンガクリスマス」とともにInstagramへ投稿することで商品券のプレゼントといったInstagramキャンペーンも行われています。
そして隣接する2016年3月にオープンした新しい商業施設「マリン&ウォーク」も、年間の来場者数は650万人にものぼる人気の施設で、非常に人気な「天使の羽」インスタスポットがありことでも有名です。
Instagramに投稿されている写真は、ポートレート風に撮影された施設内の写真だったり、商品宣伝を兼ねたおしゃれな写真です。
7.Instagramのフォトコンテストも開催[中部国際空港セントレア]
国内へも海外へも旅に行ける愛知県の中部国際空港セントレアでは、Instagramに普段は見ることのない間近な飛行機の写真や、新卒の募集情報などを掲載しています。フォロワー数は2万4,100人にもなり、多くのユーザーが投稿される内容をチェックしています(2019年5月現在)。
セントレア空港では、インスタキャンペーンにて、夏の旅行での思い出の写真をハッシュタグ「#セントレア空旅」とともに投稿すると、投稿者から抽選で50名にQUOカード1万円分が当たるというInstagramキャンペーンを行っていました。
8.インスタ映えする場所が沢山[アクアパーク品川]
海の生き物と音・光・映像などのテクノロジーの融合が魅力的なマクセルアクアパーク品川のフォロワー数は2万人です(2019年5月現在)。
年間来場者数は約170万人以上にもなり、そのInstagramの投稿内容は館内の様子や、館内にいる海の生き物たちのベストショット、イベントに関する情報などの投稿が主になっています。また、館内で食べることができるスイーツなどの写真も投稿されています。
イベントの日程などの情報を投稿することで、Instagramのユーザーへ対しての宣伝効果もあります。ハッシュタグに出演者などをつけると、その出演者のファンもこの記事を見つけることができ、より多くのユーザーが来場できるようになります。もちろんイベントへ足を運びたくなるような画像や写真も必須です。
過去にはInstagramのアカウントを 「いいね」&「フォロー」するとオリジナルぬいぐるみ付きペア入場券をプレゼントするといった内容のInstagramキャンペーンも行われていました。
9.クラシカルで温かみのある重要文化財を伝える[東京都庭園美術館]
年間で20万人以上の入館者が訪れる東京都庭園美術館では、2016年にInstagramアカウントを開設し、現在は1万5,400人のフォロワーを保持します(2019年5月現在)。Instagramに投稿されているのはイベントごとに彩られた施設の様子や、館内に展示されている美術品の紹介、さらに美術館付近のレストランの料理写真であったりと様々です。
東京都庭園美術館ではInstagramキャンペーンを行っていませんが、それでも年間に20万人以上もの来場者が訪れる理由には、東京を拠点に世界中を飛びまわっている人気のフォトグラファー、石野千尋(@chihiroishino)さんをオフィシャルカメラマンへ起用していることも理由のひとつとして挙げられるでしょう。
美しい写真をInstagramに掲載していることからユーザーの目に留まり、フォローそして来館へとつなげる、Instagramの特性を活かした運用と言えます。
10.復興と連動したキャンペーンを実施[熊本城]
別名「銀杏城」でも知られる熊本城は、年間に訪れる来場者数は200万人以上にもなります。平成28年の震災で大きな被害を受け、現在はまだ立ち入りが不可能な場所もありますが、修復作業は順調に進んでいます。Instagramでは1万3,000人のフォロワーがその様子を見守っており、投稿されているのは多くが熊本城や、熊本城周辺の風景写真です。
キャンペーンなどでフォトコンテストを行う商業施設は多いですが、このようにコンテスト後に入賞作品などを投稿し、ほかのフォロワーやInstagramユーザーへシェアすることで次回キャンペーンの参加促進にもなります。
2018年の5月にはInstagramキャンペーンではなくFacebookでのキャンペーンで、復興を支援した日本財団より、震災の影響で被害を受けたしゃちほこの復元を応援する「祝・熊本城しゃちほこ復活記念 熊本応援フォトキャンペーン」が行われました。
「#熊本城しゃちほこ復活」と「#日本財団」のハッシュタグを付け、しゃちほこが復活した熊本城を背景に、城彩苑に展示中の実物の小天守のしゃちほこと、しゃちほこ実寸大のパネルを両手に持って写真を撮り、熊本に来れない方はオリジナルしゃちほこポーズ写真での参加を呼びかけました。
このキャンペーンは投稿者の中から抽選で「クオカード」または「ミニしゃちほこ」がプレゼントされました。
まとめ
いかがでしょうか。
Instagramを使って商業施設の情報を流すというのは、一見して難しいようにも思えますが施設の魅力を写真で投稿することで、これまで訪れたことのなかったInstagramユーザーが興味を持ち、実際に足を運んでいるのは事実です。
また、ほとんどの商業施設がInstagramキャンペーンを行っていたことから、キャンペーンを行い、来場者増を狙っていることがわかります。
SNSが普及し多くの若者がInstagramを日常的に利用しているため、商業施設も積極的にInstagramアカウントを開設中。「インスタ映え」するスポットを、その施設にくわしい商業施設側が発信することで、「同じ写真を撮りたい!」と感度の高いユーザーの来場を促すことができます。
しかし、そのためにはまずアカウントを見て貰う必要がありますよね。そこで各商業施設が行っているのが、キャンペーンです。限定キャンペーンや、施設の魅力やイベント情報を頻繁に掲載することがポイントとなります。
しかし、注意しなければいけないのは、Instagramは写真・画像の投稿が必須になります。そのため、掲載する写真や画像は見る人の心をつかむような写真でなくてはいけないのです。Instagramの投稿を見ただけでその場所へ足を運びたくなるような写真を掲載することが非常に重要なポイントといえるでしょう。
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