Instagramやtwitter、Facebook、PinterestなどさまざまなSNSを運用している企業も多いでしょう。それらに掲載するのに欠かせないのは写真です。しかし、ただなんとなく撮影しても商品は思うように売れてくれません。考え、練られた写真でなければダメなのです。
今回の記事では商品撮影の前に知っておきたい、商品写真の考え方についてご紹介します。
撮影前に考えたい5つのこと
写真で見せるSNSの代表格と言えばInstagram。さまざまな企業がアカウントを開設し、自社の製品やサービスをPRしています。それらに使われている写真はハイクオリティなものが多く、多くのファンを抱えています。
しかし、大手企業などは広告宣伝にかけられる予算が潤沢にあるため、カメラマンに撮影などを依頼できますが、これから成長していく企業は広告予算がそれほど多くなく、広報担当者が撮影する機会も多いでしょう。プロが撮影した写真と比較すると、やはり見劣りしてしまいますよね。
そこでまずは写真を撮影する前に考えておくべきことについてご紹介していきます。
商品・サービスの魅力とは?
商品撮影を行う際、必ず考えておかなければならないのが「商品・サービスの魅力」です。その商品・サービスはどこに魅力があるのか、何が売りなのかを洗い出す必要があります。そして、売りを際立たせるような写真を撮影していくのです。
商品魅力には大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつめは「機能的な魅力」。機能的な魅力とはスペック面ですね。例えばタンブラーなら「冷めない」「12時間冷たいまま」「大容量」といった魅力が該当するでしょう。ふたつめは「デザイン的な魅力」。こちらはそのままですが、「見た目が良い」「ロゴがオシャレ」「インスタ映えしそう」といった魅力になります。
両側面から商品・サービスの魅力を考えることで、撮影するときに「何を見せなければならないのか」が明確になります。
ターゲット
次に考えたいのがターゲット。商品・サービスは誰が利用するのかを考えていきます。商品の魅力を洗い出していくうちにターゲットが見えてくることもありますが、今度は「商品・サービスを実際に使っている人」を強くイメージしてみましょう。そうすることで、ユーザーは商品に対して何を求めているのか? が明確に見えてくるでしょう。
ターゲットは若い人? 壮年? 中年? 青年? 女性? 男性? サラリーマン? 学生? フリーランス? など実際に使用するのが誰なのかを明確にイメージすることで写真の方向性が決定づけられます。
例えばターゲットがお金のない10代の女性なのに、ハイブランドの広告のように洗練されたものだとあまり売れてくれないことが予想されますよね。高級志向の写真にするなら商品自体のターゲットも大きく変わっていくはずです。
シーン
次はどんなシーンで使われるのかを考えていきましょう。写真撮影をする上でシーンはとても重要です。家で使うものなのに常夏のビーチを背景にしていたらちぐはぐで、使用のイメージが沸かないもの。だからこそ、どのようなシーンで使うのかを考えることは非常に重要です。
洋服ならデートのときに着るのか、普段着なのか、通勤着なのか、アクセサリーなら本人が使うのか、プレゼントとして贈るのかなどシーンを考えることで、どんな写真が適しているのかがより明確になっていきます。
また、撮影前にストーリー(物語)を考えることで、よりイメージがクリアになり、伝わりやすい写真になっていくでしょう。
気持ち
ここまでは使用前のイメージについて見ていきましたが、次は使用後について。商品・サービスを活用することでどのような気持ちになれるのか? もしっかりと考えていきましょう。例えばまるでライブ会場にいるような臨場感が魅力のヘッドホンなら、ヘッドホンをしながらライブ会場にいるようなイメージでも商品の魅力が伝わりますよね。この例は非常に安直なものですが、購入したいと考えている人に新たな選択肢を提案できるものも良いでしょう。
この商品・サービスを利用することで、こんな気持ちになれますよ! という提案を行う写真もPRの上では良い写真だといえます。
要素を選択
さまざまな角度から商品・サービスをよく見せるための方法についてご紹介してきました。最後はここまで考えてきた要素のどこを切り取るか、です。すべてをひとつの広告で表現することはできないはずですから、どの要素で推していくのかを考えていきます。
通常、商品・サービスの特徴はひとつだけではありません。ひとつの商品・サービスであっても、複数の魅力があったり、複数の使い方があったり、複数の価値観があるものです。シーンによっても使い方が異なるものもありますよね。どんな場面で利用し、どんな魅力を感じるのか。それは一通りではないのです。
こうしたさまざまな魅力のなかから、よりターゲットを絞り込み、ターゲットにより届きやすい魅力を写真に落とし込むことが非常に重要です。ありがちなのは「ターゲットはなくて、できるだけ多くの人に見てもらいたい」というもの。しかし、ターゲットを定めず、当たり障りのない写真だと誰にも届きません。だからこそ、届けたい人にしっかりと届く写真を準備する必要があるのです。
魅力、ターゲット、シーン、気持ちの4要素すべてを掛け合わせ、よりターゲットに訴求できる要素を選択していきましょう。
商品を売るために考えたいこと
写真撮影はどのようなことを考えて臨むのかについてここまでご紹介していきました。次は「どんな商品写真が売れるのか」について考えていきましょう。InstagramなどのSNSは本来、商品・サービスのPRの場ではなく、ユーザー同士のコミュニケーションの場です。商品を売ることだけを考えた投稿は、ユーザーにあまり好まれず、すぐに飛ばされてしまいます。しかし、なかには宣伝が目的であっても、多くの人の心を動かす投稿も存在します。その大事な要素が「共感」です。
共感
カタログのように白い背景に商品の写真がぽつんと掲載され、それが毎日毎日投稿されているアカウントをどう思いますか? InstagramなどのSNSをよく利用している方からすれば「フォローしなくてもいい」アカウントではないでしょうか? そのブランドの強烈なファンでなければ、わざわざ見なくてもいい投稿ですよね。
Instagramでは、カタログ的な写真よりもイメージカットが好まれます。生活において商品・サービスを利用しているシーンをイメージさせて、「共感を得る」ことが非常に重要なのです。セレブな生活を送れるというイメージ、バカンスを楽しめるというイメージなど、「自分もこうなりたい」と思わせるような写真が非常に重要です。
共感を得るために考えたい2つのこと
では、実際に共感を得るためにはどのようなことを考えなければならないのでしょうか?
使用イメージ
ひとつめは使用イメージです。共感を簡単に得やすいポイントでもある使用イメージは、「自分が利用したらどうかな?」とユーザーにイメージさせやすいという特徴があります。使用イメージは「機能」「デザイン」のどちらか、あるいは両方を見せる方法があります。腕時計というと時間を見るという機能の他に、アクセサリーとしての要素もありますよね。だからこそ、「時計を見る」という動作の写真よりも、「腕時計をして生活している」という様子を見せている写真が多いのです。これは「デザイン」を重視しています。事前にどちらの要素にするのか、どちらの要素をより強く見せるのかをしっかりと設計しておく必要があるでしょう。
価値観
もうひとつが価値観。「かわいい」「かっこいい」「ダサい」といった価値観は写真で表現できます。「こうなりたい」と思わせるような写真は共感を生みやすく、見た人に憧れや新たな発見を与えることが可能。こうした価値観は「ブランドイメージ」「ターゲット」あたりを組み合わせて生み出していきます。ブランドイメージはすでにある場合が多いので、ターゲットとなる人がどのようなものを好みそうか、どのような提案なら発見してくれそうか、をしっかりと考えていきましょう。
まとめ
今やデジタルカメラ1台、スマホ1台あれば簡単に写真撮影はできます。しかし、ただ撮影した写真と、考えられた写真では動かせる人数が大きく変わっていきます。コストをかけて運用していくなら、1点1点しっかりと設計してから写真撮影を行っていきましょう。
インスタ運用や写真素材の用意などでお困りの方へ
1,000万フォロワー超の規模を持つ会員の中から、適切なインスタグラマーをインスタグラム運用代行、撮影代行にアサインします。また、スナップレイスが独自開発したインスタ運用・分析ツールなどもご提供しています。
インスタ施策の完全マニュアル無料配布中
スナップレイスでは現在、100ページ以上のインスタグラム施策完全マニュアルを無料配布中です。ぜひこの機会に完全マニュアルをゲットしてみてはいかがでしょうか?
インスタグラムツール無料プラン
スナップレイスではハッシュタグ提案、競合のインスタグラムアカウント分析、インサイト分析機能まで、インスタグラム運用を成功させる業界No1の機能を持ったインスタグラム運用・分析ツールの無料トライアルや無料プランをご提供中です。スナップレイスのインスタツールをインスタグラム運用にご活用ください。