同じ商品レイアウトで写真を撮影しても、どこを切り取るかが非常に重要です。商品が一番魅力的に見えるアングルを見極めていきましょう。
アングルをちょっと変えてみたり、どこに寄るのかを考えてみたり、料理をどこに盛り付けるのかを工夫したり、といった作業を行うことで写真自体のクオリティが一段階上がります。こうした作業は試行錯誤の積み重ねなので、時間が非常にかかってしまいますが、ちょっとしたことでクオリティが上下するので慎重に行いたいところ。ぜひここでご紹介する手法を試してみてくださいね。
寄るか、引くか、上から、下からなどアングルを工夫
同じアイテムを撮影するときでも、写真をどんな角度で撮影するか、アイテムのどこを切り取るか、小物をどのくらい見切れさせるか、といった部分は人それぞれ。同じ題材であってもまったく同じ写真があがってくることはそう多くはありません。
作例ではシリアルを用意しましたが、この作例では斜俯瞰から撮影していますが、人によっては真俯瞰から撮影する場合もあるでしょうし、斜めにはせず正対して撮影する人もいるでしょう。
作例の場合は斜めから撮影し、トレイ、テーブル、床も合わせて写すことで奥行き感、レイヤー感を作り出しています。あえてテーブルの端に置いて床まで見せてあげることで深みのある写真になるのです。
自然光で撮影する場合は物理的に不可能な角度が存在する可能性があります。また奥側に強い影が落ちてしまう場合もあるでしょう。そんな場合はうまくレフ板などを用いて光をコントロールすると均一に光が当たります。家電量販店などで比較的安く購入可能なので、レフ板は持っておいて損はありません。ぜひ揃えておきましょう。
作例においては空気感、奥行き感まで演出するため、メインとなるシリアルは小さめに撮影されています。しかし、スイーツなど「美味しそう感」を演出するならもっとグッと寄ったアングルが有効。スイーツ系の写真では被写体がドーンと映っているものが多いですよね。食べ物は質感を正確に伝えると、「美味しそう感」が伝わるので、食べ物の美味しさを伝えるときにはぜひ「寄り」で撮影を行ってください。
カトラリー類はサイズ感が重要
料理撮影のときに欠かせないのがカトラリー(スプーン、フォークなど)類です。一般的な料理撮影のときには必ず脇役として映り込んでいますよね。このカトラリーは結構重要で、カトラリーがあることで、「いま食べているのか」「これから食べるのか」といった情報を伝えられます。
そんなカトラリーですが、カトラリーが持つ雰囲気も重要ですが、同じくらい重要なのがサイズ感です。ステーキを食べるような大きめのフォークでケーキを食べると少し変な感じがするように、ケーキの写真に添えるフォークが大きいとフォークの方が目立ってしまいます。特に料理の手前にカトラリーを置くときはこうしたサイズ感には気を使いましょう。
撮影時には念のため、数パターンのカトラリー類を用意しておくのがベター。料理の手前にカトラリーを置いて撮影するときは、やや大きめに映るので実際に食事するカトラリーよりもやや小さめを選ぶと良いでしょう。小さめのサイズは目視すると違和感があるかもしれませんが、写真として見たときには案外ちょうどいいサイズだったりします。
作例の写真でも手前のカトラリーより、奥にあるカトラリーの方がずいぶん小さく見えますよね。写真の奥行きは目で見るよりもハッキリと強調されることがあるので、手前にあるものほどサイズ感に注意しましょう。
皿の中央を常に意識
料理は通常、皿の中央に盛り付けられるモノ。そのため、真俯瞰から撮影するときに違和感がなくても、斜俯瞰から撮影すると手前の余白が広く映ってしまうので違和感を覚えてしまうかもしれません。皿の中央に正確に盛られていたとしても、場合によっては中心に料理が載っていないように見えてしまうのです。これは写真の特性で手前が大きく、後ろが小さく映ってしまうためですね。
もしも盛り付けを行う前なら、皿の中央に何かを置いて撮影し、どのあたりに盛り付けを行えば中心にあるように見えるのか、テストを繰り返しましょう。
作例のオムライスも手前がやや広く、奥が狭く見えます。しかし、皿の模様があるおかげできちんと中心にあるように見えますよね。ただの白い皿などに盛り付ける場合は皿の中心にないように見えたりするので、「レンズを通したバランス」に注意して撮影を行いましょう。
ペット写真はローアングルから
最近人気のペット写真ですが、実は正解のアングルがあります。ペットをできるだけ可愛く撮影するには同じ目線が重要です。できるだけペットと同じ高さで撮影してあげることでより可愛い写真を撮影できるのです。人間が立ったまま撮影するのではなく、しゃがんだり、座ったりしてペットと目線を合わせてみましょう。
どんな環境であってもこのテクニックを使えばベストショット率も上昇します。自分がしゃがむと通常よりも地面が大きく写真に写り込むのでバランスには注意したいところ。あまりにも地面が大きすぎると違和感を覚えるので、地面は画面の5分の3程度に留めるよう構図に工夫をしましょう。
ペットの写真も料理写真と同様に余白や構図を工夫することで、より美しく、愛らしく見せることができます。ぜひこれらの手法を取り入れて最高の1枚を残してくださいね。
アイキャッチは顔の角度、目線が重要
このほか、ペット写真で重要になってくるのは「アイキャッチ」です。アイキャッチとは瞳に映るキラキラした光のハイライトのこと。目にきちんとハイライトが入ると生き生きとした表情に見えるので入れるようにしましょう。また、このときピントは目にばっちり合うよう調整を行いましょう。顔の角度や向きなどを変えながら撮影すると、いろいろな表情に見えてくるのでオススメです。
見上げているようなアングルで撮影する場合は斜めからの撮影がオススメ。顔のバランスもよく見え、表情も伝えられます。作例がこれに当たりますね。このときは犬が床にを散らかしてしまったのでしょうか? 反省しているような表情に見えます。もちろん、見切れるように撮影する必要はなく、身体全体が映っていてもOKです。斜め上からのアングルで撮影すると顔全体にピントが合いやすいので、耳や鼻といったパーツもしっかりと見せることができます。
ペットを撮影するとき、ピント合わせは目が基本とお伝えしました。例えば斜めを向いていたりして両目の距離が同じでない場合もあります。そんなときは手前の目にピントを合わせるようにしましょう。手前の目にピントを合わせると自然な感じになるので違和感を覚えにくくなります。
まとめ
撮影する被写体によって撮影ポイントは異なるもの。特に料理やペットの写真は気を使って撮影しなければなりません。料理は時間が経つと冷めて乾いたように見え、美味しくなさそうに見えてしまいます。また、ペットは人間のように一定時間身体を全く動かさずジッとさせることが難しかったりするので、一瞬を切り取らなければベストショットを残せません。
ぜひ何回もチャレンジして、最高の1枚を撮影してみてくださいね。
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