InstagramやtwitterなどのSNSは、自社の商品・サービスの情報を発信するだけでなく、効果的なキャンペーンを行うことで、既存ファンの確認や、新たなファンを獲得することも可能です。
twitterやInstagramなどではハッシュタグを使用した「ハッシュタグキャンペーン」が頻繁に催されています。指定のハッシュタグをつけた投稿をユーザーに行ってもらうことで、自社のPRとともに、キャンペーンの拡散を狙って行われています。
今回の記事では実際に行われたハッシュタグキャンペーンで成功した事例をご紹介します。そのなかでも、旅行業界に絞ったキャンペーン事例を10個ご紹介していきます。
事例1:平成最後の旅の思い出「#らすおも」フォトコンテスト【ANA】
ANAセールスが2019年2月15日から3月31日まで実施していたのが「#らすおも」キャンペーンです。平成最後の旅の思い出のフォトコンテストで、旅行券、オリジナルグッズなどが15名に進呈されるキャンペーンでした。
こちらのハッシュタグキャンペーンの応募方法はとても簡単。Instagramで「@hayari_tabi」をフォローし、「#ハヤリタビ」「#らすおも」「#トレンドメーカーになりたいもの」の3つのハッシュタグをつけて旅の思い出の写真を投稿するだけです。
最優秀賞1名にはANA旅行券(5万円分)が進呈され、優秀賞14名にはオリジナルトラベルバゲージタグが進呈されました。
応募数は2019年5月末時点で5,265件。
世界各国の旅の様子や機上の様子など、数多くの写真が投稿されました。
ANAが実施するということで、「旅=ANA」という意識をユーザーに与えたり、フォローが条件になっているので、ANAからのお知らせが届きやすくなる狙いがあると推定されます。
キャンペーン参加件数も5,000件を超えているので、十分な成果があっただろうと考えられます。
事例2:楽しい旅の思い出を投稿「#JAL旅フォト」キャンペーン【JAL】
続いても航空会社「日本航空(JAL)」が実施したハッシュタグキャンペーンが「#JAL旅フォト」キャンペーンです。2018年12月21日から2019年2月14日まで実施されていたキャンペーンで、ハッシュタグに3,000投稿達成で、17組34名に施設宿泊券とビーガンフードがセットで進呈されました。
こちらのハッシュタグキャンペーンも応募方法はとても簡単で、Instagramの場合、「#JAL旅フォト」をつけ、旅の思い出写真や動画を投稿。さらにメンション「@japanairlines_jal」をつけるだけ。twitterの場合は「#JAL旅フォト」のハッシュタグだけでOKととても簡単です。
投稿されたなかから抽選で、「星野リゾート トマム ザ・タワー」や「星野リゾート 界 津軽」、「星のや富士」などの宿泊券が進呈されました。
応募数は2019年5月末時点でInstagramへの投稿が6,415件。
応募の手軽さから数多くの投稿がされました。
JALがこうしたキャンペーンを実施することで、ANAと同様、旅といえばJALというイメージ付けができるというメリットがあります。また、オフィシャルアカウントへのメンションが応募条件になっているので、応募状況が管理しやすいというメリットもあるでしょう。
事例3:旅先の思い出をシェア「#JoyTB」キャンペーン【JTB】
続いてご紹介するのは旅行会社大手「JTB」が行った「#JoyTB」キャンペーンです。2019年2月8日から3月31日まで実施されていたキャンペーンで、応募した写真を使ったオリジナルデザインの「JTBトラベルギフト」が抽選で進呈されました。
こちらのハッシュタグキャンペーンへの応募もここまでと同様とても簡単。まずはJTBの公式アカウント「@jtb_jp」をフォローし(Instagramのアカウントを公開状態にしている人限定)、旅先で撮影した思い出を感じる写真にハッシュタグ「#JoyTB」をつけて投稿するだけです。
ANAやJALよりも少しだけ賞品は凝っており、投稿された写真を使ったオリジナルデザインの「JTBトラベルギフト(10,000円分)」が進呈されました。
当選した人はDMにてメッセージのやりとりをし、発送したとのことです。事前に個人情報を収集しなくとも、企業アカウントで簡単にコンタクトがとれるのがInstagramの良い点でしょう。
ネーミングも面白く、「ジェイ」ティビーと「ジョイ」ティビーとなっているので、ハッシュタグをつける際に、JTBをイメージしやすくなっています。フォローが条件であることからフォロワーをさらに拡大させる狙いもあったでしょう。JTBの公式アカウント(@jtb_jp)に投稿されている写真は、全体的にビビットな写真ばかりで、Instagram向け。タイムラインに流れてきても、「いいね」を誘導しやすいよう構成されています。
企業アカウントで商品の写真を垂れ流しているだけだと、キャンペーン終了後にフォローを外されてしまう可能性があります。しかし、JTBのように統一感を持って、Instagramむきの写真を投稿すると、フォローを外される可能性も低くなるでしょう。
事例4:心癒される風景「#おとな旅プレミアム」フォトコンテスト【おとな旅プレミアム】
国内旅行ガイドなどを発行している「おとな旅PREMIUM」もハッシュタグキャンペーンを行いました。同キャンペーンは毎月開催(1日から月末まで)しているキャンペーンで当選した人はよくつき中旬に好きな地域の「おとな旅プレミアム」を1冊進呈しています。
参加方法は、Instagramでおとな旅プレミアム(@otonatabi_official)をフォローし、旅の写真にハッシュタグ「#おとな旅プレミアム」をつけて投稿するだけでOK。
実際にこれまで13,781件の応募があるようです。瞬発力のあるキャンペーンも良いですが、継続的に行うキャンペーンというのはInstagramでは貴重です。戦略のひとつとして取り入れてみても良いのではないでしょうか?
おとな旅プレミアム(@otonatabi_official)では、思わず旅に出たくなるようなフォロジェニックな写真を数多く投稿しています。JTBと同様にフォローを外されない工夫をしているといえるでしょう。
事例5:ひとり旅と夕日「#ひとり旅と夕日」キャンペーン【日本ひとり旅協会】
日本ひとり旅協会が実施したハッシュタグキャンペーンは夕日に絞ったもの。2019年3月1日から5月31日まで実施されており、ひとり旅で出会った夕日の写真とそのストーリーを投稿すると、入賞者1名にJTB旅行券が進呈されるというものです。
参加方法はInstagramで日本ひとり旅協会の公式アカウント(@hitoritabi_japan)をフォローし、ひとり旅で出会った夕日の写真(現在でも過去でも※新規投稿に限る)にハッシュタグ「#ひとり旅と夕日」をつけてストーリーとともに投稿。こちらは抽選ではなく審査を行い、当選した人にはJTBギフト券(3,000円)が進呈されます。
応募は497件とこれまでに比べると少なめですが、夕日・旅のエピソードなど参加難易度が少し高いためでしょう。より多くの投稿を集めるにはもっと参加ハードルを下げていく必要があるといえます。
しかし、このキャンペーンの協賛はJTBガイアレック。ひとり旅の旅行パッケージを販売することが目的なので、ひとり旅が好きな人というターゲットの絞り方になっているのだと考えられます。
事例6:美味しい朝のワンシーン「#マリオット旅朝ごはん」キャンペーン【森トラストグループ】
全国6エリアにあるマリオットブランドのホテルでの朝食を投稿するハッシュタグキャンペーン「#マリオット旅朝ごはん」が2019年3月21日から6月30日まで実施されています。実際にマリオットグループに宿泊し、食べた朝ご飯を投稿するというキャンペーンで、応募方法はInstagramかメールのふた通り。抽選ではなく、審査で選ばれ、6名に1泊2食付きの宿泊招待券などが進呈されます。
参加方法はInstagramとメールの2種類。Instagramの場合は、ホテル公式アカウントをフォローした後、国内6ホテルで食べた朝食(美味しかった朝食、思い出に残った朝食など)の写真とともに「#マリオット旅朝ごはん」「#撮影したホテル名」のふたつのハッシュタグをつけ投稿するだけでOK。
2019年5月末時点で298件の応募があります。
マリオットホテルはちょっとお高いホテル。最近ではモデルよりも、Instagramの素人モデルのコーディネートを参考にする、という人が増えてきています。Instagramで一般の方が積極的に情報発信を行うことで親しみやすいイメージ付けをしたいのだと推測できますね。
事例7:鉄道路線の魅力を伝える「#五能線の旅」キャンペーン【JR東日本・秋田支社】
JR東日本秋田支社もInstagramを利用したキャンペーンを行っています。ハッシュタグ「#五能線の旅」と「#五能線の旅インスタグラムキャンペーン」のふたつをつけて、Instagramに投稿を行うことで、抽選で10人に五能線沿線の特産品が進呈されるキャンペーンで、2019年3月9日から6月30日まで開催されています。
応募方法は簡単で、「五能線の旅」公式アカウント(@gonosen_no_tabi)をフォローし、五能線で撮影した写真または動画を#五能線の旅」及び「#五能線の旅インスタグラムキャンペーン」の2つのハッシュタグを付けてInstagramに投稿するだけ。
2019年5月末現在、156件の応募があります。
当選者は後日DM(ダイレクトメッセージ)で連絡が来るそうなので、事前に個人情報を収集するということはないようです。
投稿した写真は公式アカウントで紹介されるという点は承認欲求をあおるポイントだといえるでしょう。キャンペーンを行う上で、承認欲求を満たしてあげる、というのはとても重要です。こうした手法は参考になりますね。
事例8:旬の情報満載の女子旅サイト「#マイトリ」キャンペーン【JTB】
JTBはInstagramを活用したキャンペーンを積極的に展開。旅好き女子のための女子旅情報サイト「JTB女子旅COLLECTION マイトリ」でもキャンペーンを行っています。2018年6月1日から2019年3月31日までと長期間開催されたキャンペーンは、JTBトラベルギフトが進呈されるとあって、「#マイトリ」には13万8,717件の投稿が寄せられました。
応募方法は非常に簡単で、公式アカウント(@jtb.mytrip)をフォローし、「人物・食事・景色」など女子旅の様子をハッシュタグ「#マイトリ」とメンション「@jtb.mytrip」をつけて投稿するだけでOK。
当選は毎月1名で、JTBトラベルギフト(投稿した写真をあしらったオリジナルデザイン)10,000円分が進呈されます。
マイトリの公式アカウントは女性が好みそうで、インスタ映えする写真がずらり。キャンペーン応募だけでなく、日頃から見たいと感じる人も多い写真が多数投稿されています。
キャンペーンのための企業アカウントではなく、Instagramで好かれる内容と写真なので、女子旅好きからはフォローが外されることも少ないでしょう。
事例9:仕事からのリフレッシュを共有「#旅する休暇」キャンペーン【Adecco】
Adeccoは「休暇」をテーマにしたハッシュタグキャンペーン「#旅する休暇」を2018年10月1日から11月30日まで実施しました。ターゲットは働く女子で、仕事で日々奮闘している女子の「休暇」がテーマです。
応募はこれまでと同様、公式アカウント(@adeccojapan)をフォローし、ハッシュタグ「#旅する休暇」をつけて写真や動画を投稿するだけ。投稿した人にはダイレクトメッセージが送られてくる仕組みとなっています。
「#旅する休暇」には2019年5月末時点で6,278件の投稿があるので、かなり人気のキャンペーンだといえます。
事例10:2019年の初旅を「#共立リゾート」フォトコンテスト【共立リゾート】
全国でホテルなどを運営する「共立リゾート」は、「2019初旅フォトコンテスト」を2019年1月1日から5月8日まで実施。キャンペーンのハッシュタグ「#2019初旅」には533件の投稿が寄せられました。
こちらも応募方法はこれまでと同様、公式アカウント(@kyoritsu.resort)をフォロー。共立リゾートのホテルに宿泊し、その様子を「#共立リゾート」「#2019初旅「#応募カテゴリー」「#宿泊した施設」の4つのハッシュタグをつけて投稿するだけです。
応募カテゴリは9つ用意されており、各部門ごとに「共立リゾートペア宿泊券」が進呈されました。
まとめ
さまざまな旅行会社や航空会社などがInstagramを利用したキャンペーンを実施していました。広く、多くの人が参加できるキャンペーンは当然ですが、投稿数が多い傾向にあり、ターゲットを絞ると投稿数は少ない傾向にあります。
自社でキャンペーンを実施するときにはキャンペーンのKPIやKGIをしっかりと固めた上で始めた方が良さそうです。
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