【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

今やテレビに置き換わる主要メディアとして我々の日常生活に定着しているYouTubeでは、日々様々な広告を目にすることがあります。広告が配信される裏側には、配信の目的に応じた広告フォーマットの選別やユーザー層を指定したターゲティングが行われています。

本記事では初心者の方でも分かりやすいYouTube広告の仕組みや出稿方法について解説します。また、そこから更に一歩踏み込み、広告をユーザーに視聴してもらい費用対効果を高めるためのコツについても解説します。

YouTube広告とは

YouTube広告とは文字通りYouTube上で配信される有償広告のことを指します。YouTube上でコンテンツを視聴していると、途中でTVCMのようにYouTube広告が差し込まれ一定時間流れることがあります。

Alphabet社が発表した2021年のIRによると、2021年のYouTube広告の収益は28,845,000,000ドル(約3億9,450万円)と対前年比146%を達成しており著しく伸長しています。一方、日本国内を見ると、株式会社サイバーエージェントが発表した「動画広告市場推計・予測」では、YouTube広告を含めた2021年の動画広告市場は対前年比142.3%となる4,205億円に到達しています。

これらの統計数値が示すようにYouTube広告は今後ますます拡大すると予測されています。

YouTube広告の特徴

【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

ここではYouTube広告の様々な特徴について解説していきます。

ターゲティングやフォーマットの種類が豊富

YouTube広告ではGoogleが収集しているユーザーに関する様々な情報に基づき、広告主が希望するユーザーに的を絞って広告を配信することができます。特定のユーザーに絞ることをターゲティングと言います。

ターゲティングでは、ユーザーの年齢、性別、興味関心、居住地域、使用言語をはじめとする属性情報のみならず、時間、デバイス等の様々な側面でユーザーを絞ります。

ターゲティングを通じてユーザーに関連のある広告を配信することができるため、より高い費用対効果を期待できます。広告フォーマットは、テキスト、画像、動画を用いることができます。動画における配信方法にも豊富なバリエーションを提供しています。

幅広いユーザー層へリーチが出来る

Think with Googleから発表されたデータによると、2022年に日本国内におけるYouTube月間アクティブユーザー数は7,000万人を超えました。日本人口の半分以上がYouTubeを視聴していることになります。

株式会社ガイアックスが調査した年齢別のYouTube利用統計によると、10代から60代まで幅広い年齢層で利用されています。特に40代の利用者数が最も多く、その次に50代、30代と続きます。

効果検証が可能

YouTube広告では無償で分析ツールを利用することができます。YouTube広告の視聴回数、インプレッション、クリック数、コンバージョン数等の広告指標をダッシュボード上で確認することができるため、どのYouTube広告の費用対効果が高いのかを分析できます。

YouTube広告に使用した動画クリエイティブについてもより詳細な分析が可能です。例えば、動画広告内のどの時点で離脱したのか、何がユーザーの注意を惹きつけたのかをデータから導き出すことができます。

引用:動画広告の分析ツールと指標ツール – YouTube 広告

YouTube広告の種類

YouTube広告では様々な種類の広告を提供しています。広告を出す際の目的や目標によってどの広告を利用するのかが異なってきます。ここではYouTube広告の各種類について解説します。

スキップできるインストリーム広告

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スキップできるインストリーム広告は動画の前後や動画再生中に表示される広告です。その名の通り、広告が再生開始されてから5秒後にユーザーがその広告をスキップすることができます。

引用:動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ

スキップできるインストリーム広告はブランド認知やウェブサイトへのトラフィック増大、リード獲得等、幅広い目的で活用されます。

スキップできないインストリーム広告

【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

スキップできないインストリーム広告は動画の前後や動画再生中に表示される広告です。ユーザーは広告をスキップすることができないため、広告の15秒以下に限定されます。

広告が表示されてから最後まで広告を再生することになります。スキップできない院ストリーム広告はブランド認知を目的に活用されます。

引用:動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ

インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)

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インフィード広告はYouTube内の検索結果、YouTube関連動画の横、YouTubeモバイルのトップページに表示されます。ファーストビューは画像とテキストによって構成されます。

動画の再生はその広告をクリックすると開始されます。商品やサービスの比較検討を促進するために使用されます。

引用:動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ

バンパー広告

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バンパー広告は動画の前後、あるいは動画再生中に表示される広告です。この広告は6秒以内に再生され、ユーザーはスキップすることができません。

スキップすることができるインストリーム広告との違いは動画の尺にあります。訴求力があり短いメッセージを伝える際にこの広告が適しているため、ブランド認知向上に活用されます。

引用:動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ

アウトストリーム広告

【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

アウトストリーム広告はモバイル端末のみに表示される広告です。YouTubeに表示されませんが、Googleが連携しているウェブサイトやアプリ上に表示されます。

広告をタップすると音声が再生されます。幅広いユーザー層に対してリーチする際に活用される広告です。

引用:動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ

マストヘッド広告

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マストヘッド広告はYouTubeトップの最上部に表示される広告です。音声なしで自動再生されます。パソコン向けには尺の上限が30秒となっていますが、モバイルとテレビ向けには尺の上限がありません。

短期間で爆発的な認知を取る際に利用される広告です。マストヘッド広告の出稿は予約制となっています。

引用:動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ

オーバーレイ広告

オーバーレイ広告はパソコンでYouTubeを再生している際に表示される広告です。横長の画像とテキストによって構成されています。

クリックするとウェブサイトへ遷移させることができます。幅広いユーザーにリーチする際に利用される広告です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告はパソコンでYouTubeを閲覧している際に画面右上に表示される広告です。画像とテキストで構成されます。

動画と比較すると制作するためのコストや手間がかからないため、手軽に広告を掲載できるメリットがあります。ブランド認知向上に活用されます。

動画アクションキャンペーン

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動画アクションキャンペーンは一つの広告でYouTubeやGoogleと連携しているメディアに出稿ができる手法です。利用できる広告のフォーマットはスキップ可能なインストリーム広告とインフィード広告です。

動画の尺は10秒以上と決められています。費用対効果を高めながら商品やサービスの購入等のコンバージョンを促進する際に適した広告です。

引用:動画アクション キャンペーンについて – Google 広告 ヘルプ

YouTubeショート

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YouTubeショートとは最大60秒までの動画によって構成される短編動画です。YouTubeショートに動画アクションキャンペーンやアプリキャンペーンを通じて広告表示することができます。

Google Marketing Live 2022 でのサービスに関する発表のまとめ – Google 広告 ヘルプ

YouTube広告の出し方

YouTubeでは専用の管理画面へアクセスすれば、いつでも広告が出稿できる環境が用意されています。TVCMや雑誌における純広告のように、掲載面と予算について営業担当と交渉するような手間も必要ありません。

ここではYouTube広告を出稿する際の主な流れについて解説します。

1.YouTubeアカウントへ動画広告をアップロード

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YouTube Studioダッシュボード(https://studio.youtube.com/)にGmailアカウントでログインし、広告として使用したい動画をアップロードします。

2.Google広告の管理画面から動画キャンペーンを作成

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動画広告を通じて達成したい目標を選択しキャンペーンタイプとして動画を選択します。

3.1日の予算やターゲティングを設定

【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

広告予算や掲載期間、ターゲティングするユーザーの属性やセグメントを設定していきます。

4.審査終了後、広告配信開始

入稿が完了した広告はGoogleによって審査されます。この過程ではGoogleが定める広告ポリシーに準拠しているかをどうかという点で広告が審査されます。審査は数時間から2営業日ほどかかります。

YouTube広告の主な課金方式

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YouTube広告は課金方式によって広告費用が発生する課金ポイントが異なります。ここではYouTubeにおける主な課金方式について解説します。

クリック課金(CPC)

YouTube広告内に表示されているリンクやボタンをクリックすると課金される方式です。広告が表示されても実際にクリックが発生しない限り課金されることはありません。

課金方式としてクリック課金を選択した場合、上限クリック課金単価と呼ばれる1クリックに支払ってもよい上限のクリック単価を設定します。

インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金はYouTube広告が1,000回表示されたタイミングで課金される課金方式です。YouTube動画広告が最後まで視聴されなくても課金されます。

CPMのバリエーションとして視認可能なインプレッション単価(vCPM)があります。vCPMの場合、広告の50%以上が表示され、かつ動画が2秒以上再生された場合にインプレッションとしてカウントします。

動画視聴課金(CPV)

一回の動画視聴において、動画が30秒間以上再生された場合に課金される方式です。30秒以下の尺を持つ動画は、動画が最後まで視聴された際に課金されます。その一方でCPVはユーザーが動画広告内にあるクリック等の操作を行った際にも課金されます。

どちらか早い方に基づき課金されます。例えば、尺が40秒ある動画広告を視聴していて、その広告内にあるリンクをクリックするとその時点で一回の視聴として課金されます。

スキップされないYouTube動画広告とは

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YouTubeには様々な動画コンテンツが溢れており、ユーザーは自分にとって興味関心がある動画コンテンツを視聴しています。

自分が見たい動画コンテンツが再生されている中でスキップせずに広告を見てもらうには一工夫が必要です。ここでは、スキップされない動画広告を制作するためのTipsについて解説します。

冒頭5秒でユーザーの心を惹きつける

一般的には、ユーザーが自分にとって見たい動画コンテンツを視聴している中で、それとは内容が異なる広告が突然表示されると広告をスキップしたくなるものです。スキップ可能なインストリーム広告は5秒後にスキップができます。

そのため、スキップされないようにするには、広告が開始された冒頭の5秒間でユーザーの興味関心を惹きつける動画演出が重要です。具体的には、効果音、テキストによるメッセージ、舞台設定等によってユーザーの目と耳を惹きつける構成を徹底的に考えていくようにします。

コンセプトとメッセージをシンプル明確に

広告が開始されてから内容がすぐに理解しづらい広告は、その時点でスキップされてしまいます。シンプルで分かりやすいメッセージであればあるほど、広告を見るユーザーに対して率直にコンセプトが伝わるようになります。

動画広告は画像・テキスト広告よりも情報量を多く掲載できるメリットがあります。しかし、情報量が多すぎると広告のコンセプトが不透明になりユーザーにとって分かりづらい反面もあるため注意が必要です。

ストーリー性をもたせる

前提知識がない状態で物事を伝えるには、ストーリー性を持たせると伝えたいことを分かりやすく伝達できるようになります。例えば、ある人物が特定の問題を抱えているとします。その問題を解決するには、このような商品やサービスがあり、それらを使うと問題解決ができるだけでなくその他のメリットを享受できるようになる、というように伝達します。

ストーリーを作るには、ターゲットとなるユーザーのペルソナ像を描き、そのペルソナに対して何を提示してどう解決したいのかを考えるようにします。

漫画やアニメ動画の使用

限られた尺の中でストーリー性のある動画を制作する方法として、漫画やアニメ動画の活用があります。コマ送りを早くすることで、実写よりも短時間でストーリーを効果的に伝えることができます。漫画やアニメは日本人にとって馴染みのある分野です。

その点において、抵抗感を感じることなく広告を視聴してもらえる可能性が高いと言えます。実写と比較すると表現できる幅が広いため、訴求の強弱を付けられる幅も広い点もメリットです。

総再生時間を1分以内に留める

ユーザーが見たい動画とは異なるコンテンツが広告として表示されると、誰しもがスキップするのは必然と言えます。尺が長すぎる動画はユーザーを退屈させ逆に反感を買うリスクもあります。

そのようなことは商品やサービスに対するイメージダウンを買ってしまう可能性もあります。そのため、動画の再生時間は長くても1分以内に収めることが望ましいです。

次のアクションを分かりやすくする

広告を通じた商品・サービスの購入促進やWebサイトへの流入等の具体的なコンバージョン達成を目的とする場合、広告の再生終了後に次なるアクションをユーザーに取ってもらう必要があります。

そのためには、CTA(Call to Action)と呼ばれるボタンを配置し「購入する」「Webサイトへアクセス」等のテキストをCTAに明示します。YouTube広告ではCTAの設置ができるようになっているため、目的に応じて積極的にCTAを活用するようにしましょう。

YouTube広告の費用対効果を上げるコツ

【初心者向け】YouTube広告の種類と出稿方法について徹底解説

広告を出稿する予算は予め決められているのが通常です。その予算の中でできるだけ効果を上げることが、広告を出稿する上で最も重要であることは言うまでもありません。

ここでは費用対効果を上げるための方法について解説します。

広告施策の目標や目的を決める

広告施策における目標とは定量的に表すことのできる数値です。例えば、Webサイトへの流入数、商品の購入数、広告の再生回数がこれに当たります。目標を定めることで必要な予算を設定することができます。

目的とは何を目指して広告を出稿するのかを意味します。具体的には、ブランド認知の向上、売上アップ、Webサイトへのトラフィック増大等が挙げられます。YouTube広告では目的に応じて利用する広告の種類を使い分け、費用対効果を高めることができます。

効果的な広告クリエイティブを作る

費用対効果を上げるために最も重要視しなければならないものの一つとして挙げられるのが、広告クリエイティブそのものです。前述したスキップされないYouTube動画広告を作成するためのスキルを持った人材が社内にいない場合は、広告代理店に委託するのも一つの方法です。

広告代理店では広告制作に関するノウハウが蓄積されており、クライアントのニーズに応じて効果的な広告クリエイティブを制作してくれます。

導線を分かりやすくする

前述の「次のアクションを分かりやすくする」という点とも重なりますが、ユーザーに対して次にとって欲しいアクションをユーザー自身が分かるように一つの流れを作ることが導線の役割です。導線は、「動画再生」→「動画視聴」→「CTAクリック」と表すことができます。

Webサイトへの流入、アプリインストール等のコンバージョン獲得を目的とする場合は、一つの流れとして「動画再生」から「CTAクリック」までを考慮することが重要です。

適切なターゲティングを行う

そのユーザーにとって興味関心のない広告を配信することは、広告がスキップされる可能性が高いため、通常どの広告配信であってもターゲティングを絞ることが通常です。ターゲティングしない広告はかえって広告予算の無駄につながります。

YouTube広告でターゲティングできるユーザーの幅は非常に広いですが、ターゲットをセグメント化するための仕組みは用意されています。ターゲットとしたいユーザーを事前に十分に考慮した後に、Google広告管理画面でターゲットを設定していくようにしましょう。

目的に合った広告を使用する

以下URLにあるYouTube広告公式サイトでは目的に応じた最適な広告フォーマットを見つけることができます。

【目的に合った広告フォーマットを見つける】
https://www.youtube.com/intl/ALL_jp/ads/how-it-works/set-up-a-campaign/

「ブランドを認知してもらう」、「比較検討のリストに挙げてもらう」、「購入や登録等の行動をとってもらう」等の目的に応じて最適な広告フォーマットを選択するようにしましょう。


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