へそだし、ルーズソックス、厚底、平成真っ只中に流行ったアムラールックや浜崎あゆみさんが流行らせた豹柄や迷彩柄などが、令和の今復活しています。平成初期、20年前のファッションが令和の今、なにに若者たちは注目し、取り入れトレンドにまで発展したのでしょう。ここまで、Y2Kとして盛り上がるのにはどのような変化があるのでしょうか。
戻ってきた、トレンド”Y2K” とは?おかえり平成ファッション
Y2Kとは?なぜ人気?
Y2Kとは”Year 2000”の略。ルーズソックスをはじめとして、2000年代ファッションがカムバック。”Y2Kファッション”として注目を集めています。
生まれたときからスマートフォンがあった世代である現在の中高生〜大学生。2000年当時をあまり知らない彼らにとって”2000年代”には新鮮さを感じるのでしょう。
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令和の現在を中高生〜大学生として過ごしている彼らにとって、「平成」は懐かしいものであり、未知の世界です。平成後期は、ギャルなどの派手さは抑えられ大人っぽく女性らしい淡い色が流行りました。しかし今は令和。
ファッションアイコンは韓国などからくることも多く多様化、アレンジやお洋服の種類もどんどん増えています。そんななかで、やはり注目されているY2Kは、多くの若者はもちろん、アイドルやハイブランドのコレクションなども注目しているブームの一つです。
Y2Kを感じるファッションアイテム
「Y2Kファッション」にはいくつか特徴的なものがありますが、代表的なY2Kアイテムと呼ばれているのは以下の通りです。
・クロップド丈のトップス
・厚底ブーツ
・鮮明で鮮やかなカラー使い
・ルーズソックス
・ローライズデニム
・レイヤードスタイル
など。学生時代を平成で過ごした人からすると、懐かしい平成代表的アイテムばかりが並びます。2000年代初頭を思い出させるようなラインナップですが、多くの若者たちにとっては新鮮そのものです。
昭和と令和の間。現代っぽさを取り入れ、どんどんと進化
”平成”が残したポジティブムード、変化した価値感
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ファッションがぐっと進化した平成は、さまざまなアイテムやコーディネート、ジャンルが生まれた時代でもあります。
特に少し強めで我が道をいくようなギャルファッションは、平成が残したポジティブなムード・強気なムードを彷彿させ、ここ数年の「自分を大事にするマインド」にもマッチしていることで再注目のジャンルです。
また、先述した淡い色や女性らしいとされる柔らかカラーばかりの店頭やファッションに「飽きた」ことで、多様化したファッションの中から選択肢が増えています。多くの若者たちが「みんなと一緒」に違和感を持ち、「自分らしさ」を求めました。淡いカラーのファッションが好きな人・ギャルっぽさのあるファッショが好きな人、かっこいいファッションが好きな人、「あなたはあなた。私は私。」とさまざまなファッションスタイルを楽しむ若者が増えていることが「Y2Kブーム」にもつながっています。
国も性別も関係ない、SNS世代のY2K
SNSを通してさまざまな国やジャンルのファッションをみることができ、後ほど詳しく書きますが、他国から購入できる環境が整ったことで他国で流行っている服も取り入れられるようになりました。
そんななか、Y2Kの特徴の一つとも言えるのが「ジャンルレス・ボーダーレス・ジェンダーレス」な要素です。先述したように、SNSの発展でさまざまなファッションスタイルを楽しむ若者たちが増えています。
パンツは男性のものだけではなく、スカートやロングブーツも女性のものだけではありません。メイクしている男性も当たり前にいる、男女ともに美意識と隣り合わせの世代です。
Tiktok、インスタグラムなどをはじめとして老若男女関係なくメイクやファッションを楽しむインフルエンサーたちが増え、目にすることも多いでしょう。特にコロナ禍で本格化したTiktokでは、多くのインフルエンサーが登場しています。男女も国籍も超えて、多くの場面で「良いと思うものを良いと体現する」ことが令和の若者たちにとっては重要であり、体現できるのがY2Kファッションなのです。
Qoo10・SHEIN・アリエク、他国から購入できる環境が整った令和
https://www.instagram.com/moepiii_t_/
20年近く前の”平成ファッション””ギャルファッション”などとの大きな違いは、ブームのきっかけや発端が、原宿や渋谷ではないことです。
近年ではツイッターやInstagram、TiktokなどのSNSが発展したことで、様々なファッションを見ることが出来ます。
また服を買う際も、さまざまなアプリやサイトがありますが、今はさらに増えています。その中にはQoo10・SHEIN・アリエクなどの安くてかわいいアイテムが手に入る海外サイトや、アイドルたちが衣装で着ている服と同じものを販売するサイトなども含まれます。
流行は繰り返し、Y2Kもその一部ですが当時と違うのは豊富なアイテムを使い、ヘルシー目な肌見せ、ちょっと変わった形のアイテムなど新たに現代っぽさを加えてY2Kファッションが成り立っているところにあります。
国境も、性別も超える”ファッション”
また、Y2Kが愛される理由に「ジェンダーレス要素が多いこと」も含まれると言われています。そしてこれは「誰も意識していない」ことがカギ。だれも「ジェンダーレスに●●を着る」と提唱したわけでも、広めたわけでもありません。
多くの若者たちが「ファッションは自由であること」を、自分なりのスタイルで表し、結果としてジェンダーレスが出来上がっているのです。Tiktok、インスタグラムなどをはじめとして老若男女関係なくメイクやファッションを楽しむインフルエンサーたちが増え、目にすることも多いでしょう。特にコロナ禍で本格化したTiktokでは、多くのインフルエンサーが登場しています。男女も国籍も超えて、多くの場面で「良いと思うものを良いと発信する」ことが令和の若者たちにとっては重要なのです。
コロナ禍を過ごした若者たちの切なる願い
2019年末からの3年間自由に楽しめなかった学生生活・ファッション・お出かけなどの反動や影響も一因していると言われています。閉ざされた3年間だけではなく、気持ちでも世界情勢でも不安な面が多い状態でした。そんななかでも、ファッションを楽しみ、元気さや明るさを「せめてファッションから」という意識も高まったとされています。
令和の不安定な情勢からすると平成はとても自由で活気に溢れていたようにみえます。ファッションから与えられる活気は、令和の多くの若者たちを虜にしたのでしょう。そして、多くの若者たちが、お金の価値感を考え若いうちにしかできないこと、にも挑戦しやすい状況であることも背景にあると考えられます。
また、以前に比べ”健康美”いわゆる”ヘルシーさ”が価値観として広まった令和では、ボディメイクなどに力を入れる若者も増加。程よい肌見せは、自分がボディメイクを頑張ったのだと自己肯定感にもつながります。自己肯定感を高く持つことがファッションの自由さに拍車をかけているとも言えるでしょう。
リバイバルとアレンジを繰り返す自由なファッションと自由な若者たち
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平成後期〜令和を最先端で走っている若者たちの自由な発想は、これからの時代を牽引していくことでしょう。彼らには、平成の安室奈美恵やAYUと言ったような「これ」と時代を代表したアイコンはいないことがほとんどです。その代わり、さまざまな価値観やアイドルたちの感性を取り入れることに長けていて、自分に必要かどうかの取捨選択ができる力はかなり備わっていると言っても良いでしょう。
実際、SNSの発達により「自分にあったもの」を見つけやすく、一方で「自分らしさ」を表現できることが簡単です。
その中でファッションやメイクは、男女関係なく楽しみやすく、自分たちがまだ生まれていない時代のものを自分達流にアレンジすることが「Y2Kブーム」のきっかけになったとも考えられます。
自由な発想が進化させる、若者たちのファッショントレンドからは今後も目が離せません。
この記事の著者: mayan 2017年よりフリーライター・雑誌編集アシスタントとして活動。トレンド関連から取材まで多岐にわたるジャンルで執筆。2019年よりブランドや企業のSNS運用、マーケティングも行う。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。トレンドを始めとしてジャンルレスに執筆する傍らトレンドの分析/企画・SNS運用・リサーチなども得意とする。 |
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