Tiktok強化時代。”音ハメ”に左右される再生数とズレが与える不快感



Tiktok強化時代。”音ハメ”に左右される再生数とズレが与える不快感

SNSの中でも圧倒的な速度で成長を遂げる、Tiktok。
企業やアーティストなども参加し、次々話題になっています。なかにはTiktokが発端で人生が変わった人も多く見られる時代。
そんな中で、若者たちが不快に感じるTiktokの特徴は現在の若者たちの感性が影響しています。

 

圧倒的認知率を誇る、縦型ショート動画の時代

Tiktokをはじめとする縦型動画が流行り始めたのはコロナ禍の少し前。あっという間に日常生活に溶け込みました。

なかでもTikokの勢いは凄まじく、主要のアクティブユーザーは世界でも10億人、日本だけでも7,000万人いるといわれています。そんな中、Tikokを使いこなし様々な動画をアップしている「Z世代」と呼ばれる若者たちにとっては、Googleなどよりも便利なコミュニケーションツール・検索ツールであり、YouTubeよりも身近で手軽な動画編集ツールです。

自分に必要な情報だけをつまみ食いのようにささっと拾い楽しみたいと考えている若者たちは日常的にコンテンツへの感度が高い傾向にあります。そして、この日常にTiktokがある若者たちと、少し上の世代とでは少し乖離する感性があり、それは再生数や反響にダイレクトに影響します。

SNSが当たり前の時代に生まれてきた若者たちは、すでに動画の重要性を感じているだけではなく動画で検索し、決定し、共有することが日常行動です。
この日常にTiktokがある若者たちと、少し上の世代とでは少し乖離する感性が出てくると予想されます。

見ない・読まない、聞いて感じて培われる若者の感性

昨今、「若者は本や文を読まない・読めない」「インスタグラムもテキストを読む人は少ない」と言われています。
これは、SNS時代の弊害として取り上げられることが多いのですが、代わりに現代の若者たちは、音に敏感であり音響機器へのこだわりも強い傾向にあります。

そして、私たちが想像する以上に「音がズレていること」は若者たちにとって苦痛に感じる部分です。若者たち、特にTiktokが当たり前に日常に組み込まれている人達にとって、「音ズレ」は想像以上にストレスを感じさせてしまいます。そしてこれはインスタグラムのリールも同様です。

細分化される音ありコンテンツ

現在すでに多くの分野で圧倒的シェア率・拡散力をもつTiktokやリール。そのジャンルは多岐に渡り、編集の仕方も様々です。

【編集の仕方】
・アフレコ
・音楽のみ
・字幕と音楽
・字幕とアフレコ

【ジャンル】
・コスメや化粧品、美容系
・グルメなど飲食系
・旅行やスポット系
・Howtoやライフハック
・専門知識
・噂話系
など。

さまざまなジャンルがあり、編集の仕方も様々ですが、共通点は音楽と動画がしっかりと「ハマって」いることが大切です。

バズにも不可欠な音ハメと、ハマっていない不快感

大事なのは音楽と動画の流れが「ハマっているか」

音ハメ動画は、映像と音楽が合うように編集した動画のことを指します。 このような音ハメ動画はリズムやビートなどに合わせて切り替わるため、インパクトがあり、強く印象に残ることに効果的です。

その一方で、音にハマらない動画は曲のポイントポイントで少しでも音がズレるだけで不快感や見ていた集中力が削がれることに繋がります。

音ハメ動画について、音ハメをするタイミングについてですが、音の切り替えは曲によって違いますが以下の内容やタイミングに添って動画を編集する事が一般的です。

曲中のビート
歌の歌詞
音がぴたっと止まる場所
アクセントに入っている効果音

Tiktokやリールでもご覧になったことがあるかも知れませんが、

「音楽に合わせたダンス」、「シャッター音に合わせ写真が変わる」、「乾杯の音に合わせて動画が動く」、「音のインパクトに合わせてトランジョン(切り替え)が入る」
といった動画も「音ハメ動画」の一種です。

音ハメ動画が当たり前になっている若者たちは、上の世代が感じているよりも音に敏感であり、”ズレ”への意識が高いのです。

そのため、動画コンテンツや動画マーケティングにおいても音楽と動画の合わせ方は重要視されています。

TVとは違う、”音”への不快感

口パクなどでパフォーマンスとズレているTV番組を見てきた世代からは想像ができないかもしれませんが、若者たちは音に敏感であり、”ズレ”への意識が高い現状です。

自然音はもちろんですがダンスや、Tiktokなどで音ハメ動画が当たり前になっている若者たちは、そもそも「音がずれる」ことはあってはならないことであり、ストレスにつながります。
Tiktok、インスタグラム、YouTubeなど音に関するコンテンツが日常にあり、音ハメが前提である若者達はリールやTiktokでの動画作成にもその感性が如実に現れています。

音ハメ動画
https://www.instagram.com/_yuyu1916_/

動画が先か、音が先か

動画が先、音をつけるのが後だったのが従来の動画の形ですが、今は逆であることがほとんどです。音がすでにあり、そこにぴったりと写真や動画を当てはめることでTiktokやリールのような音声コンテンツを作成することが現在の主流です。

リールなどの動画を撮るときにも、使いたい音源などは先に保存しておき音源に合わせた動画を撮ることが多いようです。

「音は聞いているけど、動画は見ていない」ことも多いと言われている現代の若者たちと言われるだけあって、聴覚や感覚、センスといった意味で「音」への過敏さが伺えます。

声入りコンテンツは、効果音アクション音が重要

また、Tiktokで度々目にする「アフレコ動画(声をいれる動画)」は人気動画になる傾向にあります。これは、化粧品の紹介や飲食店動画など様々なジャンルで展開されています。

声は、Tiktokなどの編集で変更することができ、人が不快に思わない声色に変えることも容易です。

またアフレコ以外にも効果音やアクション音を入れるケースもあります。

編集している若者たちは、常に”最前線”

動画編集は、微妙な感覚の違いで見え方が変わります。角度・色味・選曲・構成・秒数、さまざまなもので作られるたった15秒程度〜の動画ですが、その絶妙な編集スキルは常に最前線を求められます。

そしてその最前線の感覚は、編集をしたり日常的に動画に触れていないとわからないことでもあります。分析や数字だけではなく「日常の中にある」からこそ、培われる感覚もその要素の一つです。

企業や公式アカウントもここ数年で格段に増え、様々な企画や動画をアップしています。
しかし、中々バズりにくいと思われている企業や公式アカウントが多いのも事実ではないでしょうか?
若者たちが「その動画を何故好きか」と理由を追及する事に加えて、若者が不快にならない「音ハメ動画」を作成の上で心がけることがバズる動画を作る上で大切ではないかと考えられます。


この記事の著者: mayan
2017年よりフリーライター・雑誌編集アシスタントとして活動。トレンド関連から取材まで多岐にわたるジャンルで執筆。2019年よりブランドや企業のSNS運用、マーケティングも行う。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。トレンドを始めとしてジャンルレスに執筆する傍らトレンドの分析/企画・SNS運用・リサーチなども得意とする。

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