各種講座やワークショップを撮影するときは、その場面をどううまく切り取るかが非常に重要です。例えば道具を使うワークショップなら道具を使う手元を写したり、道具単体で写したりなどするとうまく講座の様子を伝えられます。
今回はワークショップの上手な撮影方法をご紹介します。
ワークショップの撮影のポイント
ワークショップや各種講座を撮影するときに重要なのは、その場の「空気感」。どんな雰囲気で行っている講座なのかを正確に伝えることが非常に重要です。もしも話しながら楽しく進める講座なら、生徒たちが会話している様子を載せた方がよいですし、集中して作品作りを行う講座なら手元のアップや真剣なまなざしなどが有効でしょう。
こうした講座を象徴する場面と空気感を上手に切り取ってあげるのが、ワークショップ撮影のポイントです。
ワークショップで重要なポイントがもうひとつ。それは道具です。例えばミシンを使ってなにか作品作りをするワークショップならミシンが道具に該当します。木工系の講座ならボンドやのこぎり、ノミなどが該当するでしょう。道具そのものが雰囲気を持っていることも多いので、ワークショップの様子を載せるときは道具にも注目してみましょう。
こうした道具は講座を象徴するアイコンにもなります。乱雑に並べるのではなく、正しいルールで道具を並べて撮影するとよりワークショップの空気感が伝わりやすくなります。
撮影ポイント
- 空気感が第一優先
- 空気感を伝え、どんな人を募集しているのかを表現する
- 講座を表現するには様子をしっかりと描写しよう
会話の多い講座なら話している雰囲気、黙々と作業する講座なら作業風景を - 道具を扱う講座は道具がアイコンに
手元を見せる
では作例をベースにどのような写真が有効なのかを見ていきましょう。
コーヒーを淹れている様子の写真ですが、コーヒーの淹れ方講座も多数開催されていますよね。こうした講座の魅力を伝えるにはコーヒーを飲んでいる姿よりも、淹れている様子が一番です。こうした講座は会話を楽しむよりは黙々と作業する系が多いので、集中してコーヒーを淹れている様子を見せて上げるのが有効。黙々と取り組む緊張感をうまく切り取れれば、魅力が伝わるでしょう。
例えば同じコーヒーを題材にしたとしても、ハンドドリップで豆が膨らんでいる様子、ポタポタとドリップされている様子、コーヒーの様子を見つめているまなざしなど切り取るところは多数あります。開催しているワークショップにふさわしい場面はどこなのかを考え、切り取るようにしましょう。
作例の主題はドリップしているコーヒー。副題は背景に映るカップや豆です。コーヒーにはしっかりとピントを合わせ、カップや豆はぼかして写すことで空気感をうまく切り取っています。また、湯気が立ち上る様子も収められているのは有効なポイント。コーヒーの講座の場合、熱々感をうまく表現してあげましょう。
作例の光はサイド光を採用。サイド光は主題を立体的に見せる効果があるので、どんなワークショップにも有効な光です。サイド光になるポイントを探し、そこで撮影できればベストですね。
そして今回の構図は三分割構図です。三分割したラインが交わる交点にうまく見せたいものを配置しているので、すっきりとした印象に仕上がっています。しっかりと構図を理解し、どこで切り取るのかを考えながら撮影すれば、ごちゃごちゃとした印象にはならないので、撮影を始める前に構図を考えましょう。
現像に関してはすっきり感を重視した色合い。重厚な純喫茶というよりも昼間のカフェのような色合いに仕上げています。こうした色合いで現像するとカジュアル感が出るので、あまり年齢の高くない人がターゲットになるのかな? と推測できます。色合いひとつでも年齢、性別といったターゲットが変わってくるので、どんな人に来て欲しいのかをイメージしながら現像を行いましょう。
撮影ポイント
- 主題・副題
主題はコーヒー
副題はカップ、豆 - 光
サイド光 - 構図
三分割構図 - 現像
ターゲットに合わせて色味を変える
道具で何をするのかを伝える
人を入れた撮影は簡単に雰囲気を伝えられるのでオススメですが、特殊な道具を使う講座の場合、道具だけでも充分に雰囲気を醸し出すことが可能です。作例はまたコーヒーですが、先ほどのドリッパーやカラフェよりも特殊な感じがしませんか? こうした「職人が使う」道具のような道具は、それだけで十分魅力があるもの。人はもちろんですが、こうした道具にスポットを充ててみるのもよいでしょう。
これが講座の場合、道具が整然と並んでいる様子を収められれば講座前の雰囲気もわかります。道具ひとつとってもさまざまなアプローチが可能なので、いろいろと試してみてください。
このときの主題はコーヒーを淹れる道具。副題は背景です。道具を中心に据えるのはもちろんですが、背景の道具も気になりますよね。こだわった道具でコーヒーを淹れるからには背景の道具にも意味があるはず、そう思わせてくれる一枚です。
構図は日の丸構図を採用。中心にあるカラフェやドリッパーを目立たせるには日の丸構図が一番。道具を主役にした撮影を行うときは日の丸構図を試してみましょう。
また、作例ではあえて斜めに配置しています。斜めに配置すると画面内に動きが出るので目を引きやすくなります。ちょっとした工夫ですが、画面が物足りない、動きがほしい、というときは斜めにしてみるのもよいでしょう。
光はこちらもサイド光ですね。道具の立体感や質感、表情がわかりやすくなっています。サイド光が難しい場合はレフ板などを駆使して光の向きを調節しましょう。白いレフ板だけでなく、銀色のレフ板もあるので、光をうまくコントロールできない、充てる向きがわからない、という方は銀色のレフ板を使って練習してもよいでしょう。
こちらも現像するときは空気感がうまく伝わる色味で。作例の場合は澄み切ったような色合いになっていますよね。空気感を切り取る上で、現像は最重要なポイントなので、しっかりと調整を行いましょう。
撮影ポイント
- 主題・副題
主題はコーヒー
副題は板やテーブル - 光
サイド光 - 構図
日の丸構図、斜めに配置 - 現像
ターゲットに合わせて色味を変える
直線を意識して並べる
道具やものなどを直線的に並べることで魅力を伝えることも可能です。同じ形の被写体を複数紹介する場合、一列に並べてあえて端のものを見切らせることで想像力を膨らませることができます。
ただし、この手法を用いるときはほんの少しのずれも気になってしまいます。それを解消する方法として、斜めに配置を行いましょう。斜めに配置すれば縦や横に並べるほどズレは気になりませんし、おしゃれ感も演出可能です。
撮影ポイント
- 主題・副題
主題は道具 - 光
サイド光 - 構図
斜め - 現像
ターゲットに合わせて色味を変える
ワークショップ撮影のNGテクニック
ぼかした写真はなんとなくオシャレに仕上がるもの。しかし、このボケというのは諸刃の剣で、ぼかしすぎてしまうと魅力が全く伝わらない写真になってしまいます。作例ではしっかりとピントが合っていますが、複数ある商品を撮影するときなど、手前だけにピントが合ってしまっていたり、ボケすぎていると「何が何だかよくわからない」写真になりがちに。ボケ感も重要ですが、不自然にならないラインを見極めたり、絞りを変えながら複数撮影してみたりするといった工夫が必要です。
ワークショップ撮影テクニックまとめ
ワークショップの撮影は人を集めるために行うもの。どんな人に来て欲しいのか、どんな人がターゲットなのかをあらかじめきちんと設計し、その人に届きやすい色味、雰囲気、空気感などを工夫していきましょう。
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