Instagramで重要な「写真」を普段どのように撮影していますか? 普通に撮っていると思ってはいても、「もっと美味しそうな」「食べてみたい」と思わせるような写真を撮りたいですよね。
とくに飲食店の公式アカウントは料理の写真が重要です。キレイな写真を撮ることで、「食べてみたい」「行ってみたい」「同じ写真を撮りたい」と思わせることができ、自店のブランディングとともに、来店を促すことができるようになります。
今回の記事では美味しそうな料理写真を撮るコツを10個お伝えいたします。
自然光を利用して「色」をキレイに表現する
ひとつめのコツは自然光を利用する、ということ。自然光(太陽の光)を活かして撮影することで、明るい写真になりますし、料理を自然な色合いで表現することができます。
とはいえ、飲食店の多くは室内でしょう。
撮影する際のポイントは窓側の席など自然光が射し込みやすい場所での撮影がおすすめです。逆光(料理の背に光)の場合は手前側が暗くなり、料理自体が暗く見えそうなイメージがあります。しかし、自然光での撮影においてはさまざまな光が回り込んでくるので、そこまで暗くは見えません。
また軽い逆光状態で撮影することで、陰が料理に立体感をもたらしてくれます。
どうしても手前が暗くなる、という場合は光の対角線上に白い紙などを置き、光を反射させるようにすると良いでしょう。手前が少し明るくなるので、料理を明るい印象に仕上げることができます。
蛍光灯の下などでの撮影と比較し、自然光での撮影は料理を美味しそうに見せてくれる、という特徴があります。Instagramにアップする写真はなるべく自然光を利用すると良いでしょう。
カトラリーを使って「動き」を出す
動かない料理を撮影する際は、動きをちょっとプラスしてあげるとより美味しそうに見えます。カトラリーやナプキン、キッチンクロスなど小物を配置し、動きを出してあげるとよいでしょう。
例えばパスタを撮影する場合、フォークにパスタを巻き付けて撮影するだけで料理に動きが出ますよね。シンプルにパスタだけを撮影する場合と比較して、画面がパッと華やかになります。
また料理の周りにキッチンクロスを配置したり、調味料入れを置くなどするとより料理をイメージしやすくなります。
刺身などを撮影する場合は刺身皿に醤油を入れて撮影してあげると食べるシーンをイメージできますよね。
ラーメンなどを撮影する場合は、麺を箸で持ち上げたりすると写真に動きと立体感が出ます。
このように食器や小道具を使うことで、画面全体が華やかになるだけでなく、写真に動きを出すことができます。写真撮影する際には画面の「動き」にも気を遣ってコーディネートしてみると良いでしょう。
寄って撮ることで「ボリューム感」を演出する
料理全体を写すのではなく、グッと寄った写真は料理のイメージをふくらませるだけでなく、ボリューム感を演出することができます。このほか、寄って撮ることで、ピントが合っている部分から遠い部分はぼけるため、立体感を演出することも可能です。
デジカメで撮影する場合、なるべく望遠(ズーム)を利用しましょう。カメラを近づけるより、ズームを活用したほうが画面全体に料理がぎゅっと詰まり、ボリューム感があるように見せることができます。また、ぼけ感や立体感も演出しやすいため、質感がより伝わりやすくなります。
また、寄って撮ることで余計なものが映り込まないのがメリット。特にInstagramはスマートフォンの小さな画面で料理を見ます。コース料理全体を見せるよりも、グッと寄って料理単品を豪華に見せた方が効果的でしょう。
このほか、思い切って寄って撮ることで周囲を想像させることも可能です。周囲をイメージさせることで足りないものを想像で補い、「美味しそう」なイメージをユーザーが作り上げてくれます。人の脳は足りない部分を勝手に補完します。全体を見せるよりも、一部を見せて想像させた方が有効な場合もあります。
人の気配を入れて「温かみ」を演出する
楽しげな雰囲気など情緒を演出する際には人の手や人をあえて入れて温かみを演出する手法も有効です。料理だけでなく、店の雰囲気、場の雰囲気を伝えたい場合はあえて人を入れた写真を撮ってみましょう。
例えばバーベキューのシーンを伝えたい場合、肉だけの写真を載せるより、それをトングでひっくり返している人が写っていた方が、シーンをイメージしやすいですよね。また、家庭の雰囲気を伝えるなら、お皿をテーブルに置くシーンを撮影すると、これから食事が始まる、というシーンを想像させることができます。
例えばビールの乾杯シーンを表現したい場合、グラスがぶつかり、ビールが揺れる様子を写真に収められればこれから飲み会が始まる! というシーンを演出することもできますよね。
このように人をあえて入れることで料理+シーンを伝えることができるのです。料理だけでなく、楽しむシーンを伝えたい場合は人を入れることが有効です。
レフ板を使って「照り」を演出する
レフ板を使うことで、より光を上手に活用することができます。レフ板とは白や銀などの板で、光を反射させるために利用します。プロの現場では必ずと言っていいほど使用されており、光をきちんと回す上で重要なアイテムです。専用のレフ板も売られていますが、必ずしも専用のものを用意する必要はなく、コピー用紙など白い紙でも代用可能。手軽に準備できるので料理撮影の際は利用してみてください。
たとえばケーキを撮影するとき。光が左斜め上から注いでいると、右斜め下が陰になり黒くなりますよね。特にショートケーキなどの白いケーキの場合、ものによっては黒くなると美味しそうに見えません。そこで右側にレフ板を立てることで光を反射し、陰をなくしたり、減らしたりできます。さまざまな角度から光が当たることで照りも出やすくなるので、より「シズル感」のある写真を撮影することが可能です。
コピー用紙1枚で写真の印象が大きく変わるので、試してみてくださいね。次の項で説明する逆光と組み合わせることでより大きな効果を発揮します。
逆光で撮って「立体感」を出す
逆光写真というとあまりいいイメージのない方も多いのではないでしょうか? しかし逆光写真は料理に立体感が生み出され、光沢を与えることもできる撮影方法です。
逆光というくらいですから、順光も存在します。カメラ側から光を当てると順光になり、順光は形や色などをわかりやすく表現できる反面、凹凸はわかりにくいので立体感がわかりにくくなります。
逆光は被写体の形を際立たせることが可能。横から光を当てると被写体の立体感をより表現することができます。上から光を当てると被写体全体の立体感を表現することができます。
完全な逆光の場合、スマホなどで撮影すると暗くなってしまうかもしれません。斜め後ろくらいから光が当たるように調節すると良さそうですね。手前側が暗くなる場合は、コピー用紙などレフ板を置いて、光を反射させ手前の暗さを解消してあげるとより立体感が際立ちます。
撮影の際はレフ板が映り込まないよう、注意が必要です。
撮影する上で立体感は「美味しそう」につながるポイントです。ぜひ光の角度などを考慮し、立体感ある写真を撮ってみてくださいね。
真横から撮って「インパクト」を出す
高さのある料理を伝える場合は真横から撮影しましょう。真横から撮影することで、ボリューム感をストレートに演出することができます。
例えばステーキを撮影する場合は、真横から撮影することで肉の厚さを見せることができます。パフェを撮影する場合は、器と内容、そしてボリューム感を見せることができます。パンケーキにハチミツをかける様子も真横から撮影することで、パンケーキの高さ、ハチミツをかけるという動きを出すことも可能です。
またデカ盛りが売りの店なら撮影は絶対真横から。どのくらいの高さがあるのかを見せることができるので、デカ盛りのわくわく感をあおることができます。
高さのある料理を真上から撮影すると、見た目はキレイですが、立体感がなくなり台無しになります。せっかく高さがあるのですから高さを見せる撮影を心がけましょう。
ここまで登場したテクニックを組み合わせることで、より美味しそうな写真を撮影することができます。
斜め45度から「リアリティ」のある写真を撮る
斜め45度から撮影するとリアリティのある写真を撮影することができます。写真のリアリティとはどういうことでしょうか? それは普段の食事に関係します。普段の食事を見る角度が概ね45度であることから、リアリティが感じられるというわけです。家庭料理を売りにしているお店なんかは斜め45度からの撮影が向いていそうですね。
斜め45度で撮影することで、料理の立体感、美味しそうなシズル感の両方を表現することができます。丼物の撮影なんかは特に向いていて、上に乗っている海苔の立体感、どんぶりの雰囲気、具材などすべてを伝えることができます。丼物の撮影を行う際は、丼を画面の中心に置くのではなく、左右どちらかに少しだけずらして撮影することでオシャレに見せることができます。
どのように見せたいか? で使えるテクニックは変わってきます。丼物や飲み物の撮影は45度が向いている食べ物です。いずれも器、中身を両方見せることができるので、これらを撮影するときは45度で撮影してみるのが良さそうですね。
前後に配置して「奥行き感」を出す
料理の撮影はコーディネートも重要です。すべてを見せたいから並列にして撮影したくなるところですが、グッとこらえてメインとサブときちんと決め、配置することで「奥行き感」を出すことができます。
例えばドリンクを撮影する場合。隣同士に並べて撮影するとかわいらしく感じますが、片方を奥に、もう片方を手前に置いて、手前のドリンクを撮影すると奥行き感を演出することができ、目を引く一枚が撮影できます。「主役」を明示することでメッセージも伝わりやすくなるので、おすすめの手法です。
Instagramにはスタバのドリンクの写真がよくアップされていますよね。ふたりで訪れた場合はあえて前後に奥行きを作ることで、「ふたり」で行ったこと、「自分の飲み物と相手の飲み物」を写真1枚で表現することもできます。
横並びの撮影ももちろん悪くはありません。しかし、写真単体で見たときに単調な印象になることは否めません。あえて強弱をつけてあげることで、主役を際立たせることができるので、数の多い同じ種類の商品を撮影する際には利用したいテクニックですね。ちょっとだけ配置を変えてあげるだけで写真の印象が劇的に変わるので、是非試してみてください。
仕上げを撮って「ライブ感」を演出する
人の気配を入れて温かみを出す、の項と重複する部分がありますが、仕上げの様子をイメージさせてあげることで「ライブ感」を演出することができます。
たとえば仕上げにソースをかける料理の場合、料理をかけるシーンを写真として切り取ってあげるとより美味しそうに感じますよね。また、最後に胡椒を振るような料理も、ミルで胡椒を挽きながらかけていると美味しそうに見えませんか? チーズを削りかけているシーンも美味しそうですよね。先ほど上げたパンケーキの仕上げを撮影するという例もライブ感のある写真ですよね。
このように仕上げなどライブ感があり、人が動いていることを想像させる写真を撮影できれば、より料理をイメージしやすくなります。
特によく見せたい料理は仕上げシーンを撮影してみましょう。撮影する際は三脚などにカメラを固定してセルフタイマーなどで撮影することになるでしょう。しっかりと準備をして撮影を行いたいですね。
まとめ
写真は角度や光の当てから、見せ方などを少し変えると大きく印象が変わります。料理が美味しそうに見えたり、まずそうに見えたり、と印象を左右してしまうので気をつけたいところです。ここまででご紹介してきた簡単なテクニックを取り込むだけで写真のクオリティはグッと上がります。2つ、3つとテクニックを組み合わせて撮影することで、人の目を引く写真を撮影することができるでしょう。
特に飲食店の場合、写真は重要です。また、定期的な限定品などは毎回毎回カメラマンに依頼して撮影できない場合も多いでしょう。簡単なテクニックを利用し、SNS用は自分で撮影を行えば広報のコストを抑えることも可能です。すべて簡単なテクニックなのでぜひ実践して変化を実感してみてください。
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