プチプラ以上デパコス未満、アジアコスメはなぜ流行る？

韓国・タイ・中国と、さまざまなアジア発のコスメが続々と上陸しSNSなどでも人気を博しています。
現在instagramでは「#タイコスメ約1.4万件」「#韓国コスメ約316.6万件」「#中華コスメ約7万件」（2023年3月13日調べ）と数多くのインスタグラム投稿が行われたり、バラエティショップなどでもディスプレイ範囲を広くとられていたりとその人気が伺えます。

アジアコスメは日本のCANMAKEやセザンヌをはじめとするプチプラコスメと比べればそこまで価格が安いものではありません。中にはデパコス（デパートで売られている化粧品）と似たような価格帯のものも見受けられますが、それでも買うのにはいくつかの理由があります。

価格はデパコス級、わざわざ「アジアコスメ」を買う理由

わざわざ「プチプラ」とは言い難い価格のコスメを買う理由はどこにあるのでしょうか。
※なかにはCANMAKEやセザンヌをはじめとするプチプラコスメと同等価格のものもありますが少ない印象です。

日本にはないコンセプト、SNSの運用で引き込まれる世界観

アジアコスメの魅力の一つはその圧倒的で独特な世界観にあります。

https://www.instagram.com/hince_official_jp/

韓国ブランドのhince（ヒンス）の日本公式インスタグラム。
hince（ヒンス）のコンセプトである「Mood-Narrative」をベースにしています。
ニュアンス感のある写真を使い、独自の「あなたなりのhince」「あなた色にみつけていくhince」のようなムードを感じる設計です。

https://www.instagram.com/florasis.jp/

中国のコスメブランド花西子（Florasis）の日本公式インスタグラム。花西子は、「Flora（花）」と「Sister（女神）」をかけ合わせた造語で、美しい花の女神がコンセプト。こちらはかなりパキッとしたカラーで「女神のように美しくなるためのコスメ」イメージをインスタグラム上で展開しています。

SNSで引き込まれる世界観は日本に比べてかなり強い印象。まるで写真集を見ているかのような錯覚を起こすほどアジアコスメはSNS設計がうまいため惹き込まれることが多いのです。

個性的で独創的なデザイン

https://www.instagram.com/be_thenext_com/

韓国コスメを始めとするアジアコスメは、圧倒的に見た目が華やかなものも多く、目をひきます。華やかなものではなくともhinceなどのようにかたちにこだわっていてコスメでありながら、置いておく上でインテリアなどの邪魔もしないのは特徴的です。

写真のFlower Knowsも「幼さ」は感じるかもしれませんが、そこには「大人のためのロマンチックで華やかな“乙女風”デザイン」といったコンセプトがあり、振り切ったデザインとなっています。
またシリーズで統一感を出すことで一貫性を保ち、日本でも話題のブランドです。

価格＝実力の圧倒的なバランス

https://www.instagram.com/elica0624/
デパコス並みの価格のものも多いアジアコスメですが、価格に見合った実力を期待されているのと同時に実感していることも理由の一つとして挙げられるでしょう。

https://www.instagram.com/asami_k__62jm/

タイコスメ・韓国コスメ・中国コスメなどコスメによって特徴は異なりますがどれも実力派であることは確かで、SNSでもお値段以上などとうたわれるほど。価格と実力に差がないことも実証されていることから多くのファンがついているのでしょう。

アジアコスメはさらに定番化すると予想

圧倒的発色の良さを誇る韓国コスメ、見た目の華やかさが強みな中国コスメ、気候に合わせた調合を考案するタイコスメなど特徴が強いアジアコスメはこれからも続々と上陸してくることが予想できます。
馴染みのある日本コスメ、実力派のアジアコスメの双方の良いところを併用しながら、メイクは進化していくことでしょう。
SNSが発達した現在、コスメに限らず美容は国を超え、多くの笑顔を生み出すために広がっていくことが予想されます。

この記事の著者： mayan
2017年よりフリーライター・雑誌編集アシスタントとして活動。トレンド関連から取材まで多岐にわたるジャンルで執筆。2019年よりブランドや企業のSNS運用、マーケティングも行う。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。トレンドを始めとしてジャンルレスに執筆する傍らトレンドの分析/企画・SNS運用・リサーチなども得意とする。