2018年9月に公式発表されたInstagram国内月間アクティブアカウント数は2,900万。ここ数年で大きくユーザー数を伸ばしたのがInstagramで、登録ユーザー数に対し、アクティブユーザー数が多いのが特徴です。
そんなInstagramは企業も活用しており、多数の広告出稿がなされていたり、公式アカウントが開設されています。
ファッション、美容系に限らず、小売り、流通、建設、サービス業などいろいろな業種でInstagramは運用されており、日々自社の魅力をアピールしています。Instagramアカウントを戦略的に活用しているところはいいね!数やフォロワー数を伸ばしており、大きな費用をかけなくとも効果的なPRができています。
住宅・建設・不動産業界においてもInstagramアカウントを開設しているところは多く、自社の物件を見せたり、住環境をPRしたり、ハッシュタグを展開したりしています。
サービス業はInstagramに向かない、という人もいますが、顧客の声を投稿したり、吸い上げたりできるので、有効なツールです。今回はサービス業で上手にInstagramを活用しているアカウントをご紹介します。
ユーザーからのハッシュタグ投稿で絶景紹介【エイチ・アイ・エス】
旅行業のサービスを展開しているH.I.S.はInstagramで旅をイメージさせる投稿を多く行っています。
基本情報
- フォロワー数 … 5万4,500人
- 投稿頻度 … 週4,5回
- 平均いいね!数 … 800前後
エイチアイエスのアカウントでは、基本的に海外の絶景写真が数多く掲載されています。「こんなところに行ってみたい」という憧れのロケーションがずらりと並んでおり、思わず旅に出たくなるものばかりです。
キャプション(説明文)では、場所の情報のほか、その場所についての詳しい情報を記載。旅に出たい! と思ったときに場所を改めて探す必要がありません。
H.I.S.で絶景に出会える、ということを訴求することで旅行会社を選ぶときの候補にのぼることを期待しているのでしょう。
指定のハッシュタグ(#LW5月の旅など)に投稿することで、H.I.S.のメディア「Like the World」で紹介されるといったもの。キャンペーンのように何かをプレゼントするのではなく、承認欲求を満たすような内容となっており、費用をかけずとも宣伝できるキャンペーンでしょう。
実際に#LW5月の旅には9,377件の投稿があり、自分が行った場所を自慢したい! という人が数多く投稿しています。
ハッシュタグ投稿でフォトコンテスト開催【楽天トラベル】
国内・海外旅行予約サイト楽天トラベルもキャンペーンなどを開催し、公式アカウントを運用しています。
基本情報
- フォロワー数 … 2万7,400人
- 投稿頻度 … 毎日
- 平均いいね!数 … 800前後
H.I.S.と異なり、海外旅行の写真も掲載していますが、楽天トラベルは国内旅行の写真が中心。国内の印象的なスポットの写真や、印象的な写真が多数掲載されています。
キャプションでは場所の名前のほか、花などの場合は見頃の時期なども記載。季節感を重視した投稿が多いので、イベントや祭り、花を見に行きたいと思っても時期を逃すことはありません。また、キャプション中にハッシュタグを埋め込むことで文章としてハッシュタグを読ませています。ハッシュタグを自然に織り交ぜることで、1投稿あたりのハッシュタグ数は多いですが嫌みに感じません。
このほか、ハッシュタグを用いたフォトコンテストを開催しています。「#楽天忘れられない絶景」をつけて投稿することで、最優秀賞には3万円分のクーポンを進呈。景品が豪華なことから10,938件もの投稿が行われています。いずれも印象的な写真ばかりで「インスタ映え」するものばかり。
このほか公式アカウントをタグ付けして投稿することで、公式アカウントに取り上げられることもあるなど、ユーザーと双方向のやりとりを重視しています。
リグラム投稿でユーザーとの交流を促進【旅工房】
世界の絶景写真をオシャレに掲載しているのが旅工房の公式アカウントです。
基本情報
- フォロワー数 … 1万4,800人
- 投稿頻度 … 週3回程度
- 平均いいね!数 … 400前後
投稿されている写真は統一感を持たせるために文字入りにしています。決まったフォーマットで文字を入れることで、まるで雑誌のようにフィードを統一できています。
このほか、ユーザーの投稿をリグラム(リポスト)することで、ユーザー同士の交流を生んでいるのも特徴。公式アカウントに取り上げられるとうれしいですし、そこからユーザーは新たなファンを獲得することもできます。こうした交流の場を提供することで旅工房を好きになってもらおう、という狙いがあるのでしょう。
キャプションは写真1枚1枚に対して丁寧に記載。どんな場所なのか、どこで食べられるのか、など詳しく記載されており、旅に出てもすぐに訪れることができそうです。
ハッシュタグは旅行先の名称を主に使用。たとえば「#ハワイ島」のように、旅先の名前でハッシュタグ検索している人の目を引くような写真にしているので、新たなファンを獲得できるのだと考えられます。
フィットネス動画で結果に結果にコミット【ライザップ】
フィットネスで有名なライザップもInstagramを活用している企業のひとつ。
基本情報
- フォロワー数 … 2万400人
- 投稿頻度 … 週2,3回
- 平均いいね!数 … 450前後
動画、写真を交互に投稿しているのが特徴。トレーニングを行っている様子を見せ、トレーニングするとどのように美しい身体になれるのかを提示しています。ライザップを検討している人が見ると、思わず通いたくなる投稿ばかりです。
投稿されている動画はどこの部位を鍛えるトレーニングなのかを明示し、家庭でできるものばかりなので、ライザップに通っていなくともトレーニング可能。注意点なども細かく教えてくれるので、意識が高い人であれば勝てないで完結できるでしょう。
キャプションはどのくらいの強度でトレーニングを行えば良いのか、どこを意識すれば良いのかを文章で示しています。
ハッシュタグは「#ボディメイク」「#筋トレ女子」「#筋肉女子」などモデルなどがよく使っているもの。ハッシュタグからのアクセスも期待できます。
ユーザーが投稿したレシピを公式アカウントで紹介【クックパッド】
ユーザーがさまざまなレシピを投稿するレシピ投稿サイト「クックパッド」もInstagramを活用中。
基本情報
- フォロワー数 … 7万3,800人
- 投稿頻度 … 週5,6回
- 平均いいね!数 … 1,500前後
ユーザーが投稿したレシピを改めて投稿しているのがクックパッドの公式アカウントの運用方法。膨大なレシピが掲載されているので、ネタ切れの心配が少ない点は大きなメリットでしょう。投稿されたレシピを編集部で再現し、しっかりと撮影しているので写真に統一感があり、美味しそうなのが印象的です。
キャプションにはあえてレシピを詳細に記載せず、クックパッドから検索させようとしています。また、誰が考えたレシピなのかも記載することで、取り上げられたユーザーがコメントを寄せるなど交流が生まれています。
ハッシュタグは「#毎日の料理を楽しみにする」というクックパッドの思いを伝えるものから、「#おすすめレシピ」「#おもてなし料理」など数多くの投稿があるハッシュタグを積極的に使用。入り口を増やすことでファン獲得を狙っています。
一歩を踏み出す「挑戦」や出会いを応援する【リクルートグループ公式】
HOT PEPPER、SUUMO、ゼクシィなどさまざまな媒体を運営するリクルートもInstagramを活用している企業のひとつです。
基本情報
- フォロワー数 … 1万1,200人
- 投稿頻度 … 週3回
- 平均いいね!数 … 150前後
投稿はテイストがバラバラなので、あまり美しくはありません。料理やリクルート所属選手の活動の様子、サービスの紹介など雑多にリクルート社の情報を発信しています。
キャプションはかなり長く、どのような思い出活動しているのかといったエピソードを含め、しっかりと書かれています。読ませる内容となっているので、思わずじっくりと読んでしまうほどです。
また、「挑戦」にちなんだハッシュタグキャンペーンも実施。新元号を迎え、何か新しいことにチャレンジするきっかけになるよう、という思いを込めて行ったようです。応募する内容がアバウトだったことから「#まだここにない出会い2019初夏」というハッシュタグには17件の投稿しかありませんでした。賞品は20人に進呈されることから、進呈数以下という結果になりました。
ハッシュタグキャンペーンを行う場合、何を投稿すれば良いのかを明確に、さらに簡単にすることが求められます。挑戦だけだとわかりにくいので、このような結果になったのでしょう。
長い歴史と一流のホスピタリティを海外ユーザーに伝える【帝国ホテル】
歴史ある帝国ホテルも上質なInstagramを運用中です。
基本情報
- フォロワー数 … 2万3100人
- 投稿頻度 … 週1回
- 平均いいね!数 … 1,200前後
帝国ホテルの歴史やホスピタリティを海外に伝える投稿を行っているのが帝国ホテルのアカウントです。投稿は上質感のある写真で統一されており、料理、スイーツ、内観を織り交ぜた内容です。
キャプションではホテルの最新情報のほか、歴史を強調する内容。海外旅行客に向けて、日本らしいホスピタリティをアピールしています。
ハッシュタグは多言語で記載。英語、日本語、繁体字、簡体字、韓国語で設定。コメント欄に外国人が多いことから、海外ユーザーも多く見ていることがわかります。
海外にむけてアピールする場合、英語での投稿が必須となります。すべての企業で同じような運用はできないでしょうが、ホテル業界なら英語での運用も検討してみてはいかがでしょうか?
TV番組と連動して人気のキャラクター動画と投稿【こどもちゃれんじ】
テレビと連動した企画を行っているのが「こどもちゃれんじ」です。
基本情報
- フォロワー数 … 2万1,900人
- 投稿頻度 … 週3回
- 平均いいね!数 … 400前後
キャラクター・しまじろうを中心に投稿を組み立て、開催されたイベントや育児などの悩みを表したマンガなどを投稿しています。また、テレビ放送もされていることからテレビ放送の告知なども積極的に行っています。
キャプションではイベントの内容を詳しく述べたり、子どもの様子などを書いています。子育て世代の交流がコメント欄で生まれていたり、過去に参加したこどもが大人になって懐かしむコメントを寄せていたりと賑わっています。
キャプションは「#しまじろう」を中心に一般的なものばかり。「#しまじろう」を入り口に公式アカウントにたどり着く人が多いのだと考えられます。
ユーザーが撮影した動画を公式アカウントで紹介【スタジオアリス】
子ども用写真館として人気のスタジオアリスは動画を活用し、アカウントを運用しています。
基本情報
- フォロワー数 … 1万4,500人
- 投稿頻度 … 週2,3回
- 平均いいね!数 … 500前後
投稿でもっとも多いのはユーザーが撮影した、スタジオ撮影時の動画。子どもが笑ったり、楽しそうに撮影している様子を、スタジオアリス側ではなく、ユーザーが発信することで安心感と信頼感を獲得しています。
キャプションは絵文字をふんだんに使って明るい雰囲気。子どもがとるポーズや動作について、ポジティブなコメントを添えています。
ハッシュタグはスタジオアリスを中心に「#赤ちゃん撮影」「#生後100日」「#百日祝い」など子育て世代が検索しやすいタグを設定。百日祝いをどうしようか悩んでいる人に向けて、アピールしています。
いいね&フォローキャンペーンでフォロワーを獲得【キッザニア東京】
子どもが職業体験できるキッザニア東京はキャンペーンを実施し、新たなファンを獲得しています。
基本情報
- フォロワー数 … 2万2,800人
- 投稿頻度 … 週2,3回
- 平均いいね!数 … 700前後
キッザニア東京の公式アカウントは、アカウント開設記念としてハッシュタグキャンペーンを実施し、ファンを多く獲得しました。いいね・フォローという簡単な条件で、キッザニア東京・キッザニア甲子園無料体験チケットが進呈されるので、多くの人が参加。実際にこの投稿には6,000をこえるいいね!が集まりました。
ファンを獲得した後は実際に子どもたちが職業体験している様子をメインに紹介。投稿に大人はほとんど出ず、子どもを中心に紹介しています。子どもたちが生き生きと職業体験している様子が見られ、毎回投稿にコメントがついているのが特徴です。
まとめ
サービス業も上手に活用することで、フォロワーを獲得できたり、新たなファンを獲得できたりします。
キャンペーンは起爆剤ではありますが、長く続くものではありません。たまにキャンペーンを行いつつも、キャンペーンを行わなくともファンを獲得していけるよう、アカウント運用を行っていきましょう。
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