企業によるインスタグラムの活用とは?
インスタグラムは若年層の女性を中心に写真を主軸としたSNSとして広まったものです。2017年に流行語の獲得など、爆発的に広まったことがきっかけです。多くの企業は運用担当者を置いて自社のアピールやキャンペーンなどにインスタグラムを活用してきました。しかし、個人に比べて企業による活用はまだ日が浅いため、一般に企業活用の方法が広まっていないのも事実です。
では、企業によるインスタグラムの活用とはどのようなものでしょうか?これまで企業が行ってきた事例の数々の中から調査すると、写真を上手く生かして自社の商品やサービスを魅力的に見せることが活用方法として普及しています。
企業であるからと言って、購入が必要な必ずしも商品を移す必要はありません。季節や商品に関連した物、人々をひきつける何かしら工夫された写真であればよいのです。そのため、映すものに何の制限はありません。特徴は企業ホームページよりもオウンドメディアのようにプルマーケティングを意識したものといえるでしょう。顧客自らが自覚的に写真を選んでファンとなる形態です。
インスタグラムの活用には以上のように企業としての立ち居地だけでなく、企業以外の一般利用者、すなわち何気ないインスタグラムユーザーを獲得することを意識して活用することが大切です。そのためにも運用担当者はしっかりと操作できるようにする必要があります。以上のポイントを押さえたところで、次にインスタグラムの操作ガイドをご紹介しましょう。
企業アカウントをスタートさせるには
企業アカウントをスタートを始めるためにはアカウントを作成してビジネス用に切り替えるのが一般的です。もちろん、個人用アカウントでも運用自体は可能なので、後述の「ビジネスプロフィールに切り替える方法」をチェックしましょう。そして、運用のスタートには画面操作を覚えなくてはなりません。SNSを利用したことのある方やFacebook利用者の方にはそれほど大変なものは無く、割りとすぐに覚えられます。まずは最初の基本操作を解説します。
画面の基本操作の仕方
(1)画面下にあるマーク5つを知る
左から「ホームマーク」「検索マーク」「カメラマーク」「アクティビティマーク」「マイページ」です。マークを除いて略称で呼ばれることも多いでしょう。
ホームマーク:ホームマークは、マイページのトップ(ホーム)に移動します。ホーム画面には、上部におすすめのアカウント。下部に自身のアカウントの画像や投稿が表示されます。
検索マーク:検索をタップすると上に検索バーが表示され、画面中央にフォローするためのユーザーが表示されます。
カメラマーク:スマホアプリとしてカメラを起動します。保存された画像は、カメラロールやギャラリーと表示されます。
アクティビティマーク:自身のフォローの相手の詳細を確認する画面です。近況状況やフォローの状況を知らせてくれます。
マイページマーク:いわゆるマイページへの移動です。ホームとはまた違い、自身のアカウント情報を中心としたフォローや現状を確認する情報を確認できます。
(2)インスタグラムのトップ画面の編成
インスタグラムはPCとスマホで若干違い、利用者の基本はスマホです。右上の上からロゴ、企業紹介文があって、下列に投稿数、フォロワー数、フォロー中、です。そして、それらの下にそのアカウントの画像や動画などが表示されます。
(3)タイムラインの確認
左上の2つ目のアイコンを選んだ状態がタイムラインです。時間軸で順に新しい投稿や画像が流れていきます。いいねやコメントもここから確認します。
コメントに対する返信の注意点
コメントから返信すると相手は気づかないので、ユーザーアカウント名を長押しして「ユーザーに返信」を選択すると相手が気づく状態で返信をすることが出来ます。
ビジネスプロフィールに切り替える方法と、インサイトの情報
基本的な操作の解説をしたところで、次は初歩的なビジネスプロフィールの切り替え方法とインサイトの見方について解説します。
ビジネスプロフィールとは?
ビジネスプロフィールは、インスタグラムが顧客と連絡を取ったり、地図やショップのボタンを掲載できる機能があるプロフィールのことです。これまではプロフィールからのやり取りは大変でした。しかし、ビジネスプロフィールの切り替えによって、簡単に業務をこなせるようになった訳です。
このように、せっかく顧客からの連絡が届いてもそれを活用する方法が限られていたのに対し、不便な部分が改善されてスムーズなやり取りが実現しました。
ビジネスプロフィールに切り替える方法
ビジネスプロフィールを切り替える方法をご紹介します。
Facebookのページが必要なくなった?
いままでのインスタグラムでは、ビジネスプロフィールに切り替える場合にFacebookのリンク先ページと連携してから設定をする必要がありました。もしFacebookのページが無い場合には、新たに企業用ページの用意をする必要があった訳です。
しかし、現在のインスタグラムでビジネスプロフィールに切り替える際は、Facebookのページ連携なしにビジネスプロフィールの霧可へと変更の設定をすることが可能です。
Facebook連携からビジネスプロフィールに変えるまでの方法
- 右上のツールバーを選択
- オプションの一覧から「ビジネスプロフィールに切り替える」を選ぶ
- ビジネスプロフィールが中央に表示されたのを確認したら、「次へ」を選ぶ
- 各種情報の入力
- Facebookのリンクページを設定
- ビジネスプロフィールの設定(メールアドレス・住所などの登録)で完了
- Facebookの連携なく切り替える方法
Facebookの連携なく切り替える方法
- 右上のツールバーを選択
- オプションの一覧から「ビジネスプロフィールに切り替える」を選ぶ
- ビジネスプロフィールが中央に表示されたのを確認したら、「次へ」を選ぶ
- 各種情報の入力
- Facebookのリンクページを「×」でカットする
- ビジネスプロフィールの設定(メールアドレス・住所などの登録)
- 「プロフィールへ移動」を選択
- トップにカテゴリ等が表示されているかを確認(URLを入力しておけば表示させることが可能&後で編集して記載も可)
気をつけるべきポイント
ポイント1)インスタグラムをビジネスプロフィールに切り替えるために、別アカウントが必要だと思われるかもしれませんが実は違います。新しいアカウントは用意せずに、すでに用意されたアカウントをそのまま流用してビジネスプロフィールに切り替え可能です。新規で登録する場合、通常通りに個人用と同じインスタグラムのアカウントを作り、それをビジネスプロフィールに切り替えれば企業用のアカウントによるビジネスプロフィールを用意することが出来るでしょう。
ポイント2)個人用のインスタグラムアカウントと企業用としてのビジネスプロフィールは相互に設定で表示されているに過ぎないため、いつでもビジネスプロフィールから個人用プロフィールに切り替えることが出来ます。
ポイント3)スマホではボタンが表示されるが、PCではボタンが表示されないため注意が必要
ビジネスプロフィールのアカウントやプロフィールの設定を編集するには?
ビジネスプロフィールでは、連絡先ボタンによる設定のリンクで情報を公開することが出来ます。それはいつでも変更できるため、修正があればいかの編集方法で書き換えられます。
- 1.ビジネスプロフィールのホーム画面から「プロフィールを編集」を選択
- 2.「プロフィールを編集」の項目から変更したいものを選ぶ(「ページ」「カテゴリ」とあって、基本情報の編集は「連絡オプション」を選択)
- 3.「連絡オプション」を選ぶとメールアドレス、電話番号、住所を編集することが可能
ビジネスプロフィールでできないこと
できないことは主に以下の部分です。
できないこと1)アカウントを個人から切り替えた場合、非公開設定を公開設定へ変更しないとビジネスプロフィールは使えない。
できないこと2)インスタグラムへの投稿画像などをさらにFacebookでシェアして公開したい場合は、アカウントのビジネスプロフィール設定の時にFacebookのページ連携を済ませていないとシェア出来ない。
すでに設定してしまった後にシェアをしたいときは、一度個人用に戻してからFacebookのページ連携をしてビジネスプロフィールのアカウントを設定すれば問題なくシェアできるでしょう。
ビジネスツールでインサイトの見方
中央上のグラフボタンを選択します。すると、左下に「インサイトを見る」が表示されます。
- インプレッション数(投稿の閲覧回数合計)
- いいね!・コメントの数値
- リーチ(閲覧したユニークアカウント数)
- ウェブサイトクリック( ビジネスプロフィールのサイトリンクを押したアカウントの数)
- フォロワーアクティビティ(フォロワーによるインスタグラム利用を平均した回数)
- サイトのクリック回数
- メール送信の回数
- 道順のクリック回数
- ストーリーのインサイト
- ユーザーがアカウントによって投稿を保存した回数等
- インサイトに表示されるデータの見方
インサイトにはアクティビティ、コンテンツ、オーディエンスです。それぞれアクセス状況や数値の割合、閲覧者の情報で分類された状態で分析することが出来るように工夫されています。
広告出稿ができる
インスタグラムには、基本的にFacebookの広告機能と同じで、広告出稿を行う機能があります。
- 広告に出したい画像から「広告作成」を選択
- 次に、「プロフィールへのアクセスを増やそう」「ウェブトラフィックを増やす」「広告によるビューを増やす」から選択して次に進む
- ターゲットオーディエンスで「自動」「地域」「マニュアル」から選択して次に
- 予算と期間を調節したら次へ
- 選択したものを最終確認して「広告を作成」を押したら準備完了です
企業がインスタグラムを利用するメリット
企業のインスタグラムを活用した宣伝やサービスが広く知られるようになったのはここ数年のことです。多くの大手企業がそのメリットに目を光らせて導入するに至ります。では、メリットは具体的に何が挙げられるのでしょうか。
まず、第一のメリットとして、企業の担当者と顧客層が身近に意見交換やイメージを共有できることです。普段から宣伝として行われるチラシやCMは一方的な宣伝にしかなっておらず、ホームページであってもそれは大きく変わりません。直接連絡を取って意見を伝えようとする顧客はごくわずかです。
ですが、SNSというフットワークの軽さを利用してインスタグラムで意見を伝える手段にすることで、写真でイメージや感覚を共有すると同時に、意見を相手側に伝えることが出来ます。どのくらいの人が興味を持ったかもインスタグラムが有するシステムによって大体の数を把握できるため、その写真によるアピールが有効だったかを後から確認することも出来ます。
第二のメリットとして、相手に商品を買わせようとする強引さを緩和してくれることです。これまでのお店や企業の広報・営業は、その経営スタイルや方針によっても違いますが、日本の企業の多くは購買させようとする意識が前面に出ていて、広告的なものを顧客が嫌うまでに進んでしまいました。
しかし、自ら共有してお気に入りに入れたりファンになることで、一方的な商品宣伝から脱し、多くのユーザーから興味をもたれる写真になっていれば自然と顧客が集まってくる形を作り出すことが出来ます。これは企業にとっての大きなメリットです。
第三のメリットとして、顧客にとって面倒な検索エンジンによる情報やサービスを探すことが、ハッシュタグによる簡易な手段で広く企業を認知させられることです。企業にとって、いまもまだホームページを構築しただけで、SNSなどの利用が無い中小企業は非常に多いことが分かっています。
SNSの中でもイメージに結びついてよさを喧伝できるサービスはインスタグラムの最大の特徴といえます。特にハッシュタグの有効性は、すでに参入しているハッシュタグ活用企業には必須のものとなりつつあります。
企業のインスタグラム活用でデメリットが生じることはあるか?
インスタグラムの特性として、企業活用におけるデメリットはいくつかあります。それほど大きな影響があるわけではありませんがどういった点がデメリットなのかを押さえましょう。
第一のデメリットとして、ツイッターや他のSNSと比べてメッセージ性のある広告を出しにくいことです。画像やイラストなどが中心で優れた見栄えのする画像を更新し続けるのは企業の運用担当者にとって大変でしょう。
第二のデメリットは、集客が限定される点です。これはメリットでもありデメリットです。特にインスタグラムはその他大勢からたくさんの顧客を集める方法としては不向きで、先述したようなオウンドメディアのようなコアなファンの獲得に向いています。
そのため、オウンドメディアのメリット・デメリットがインスタグラムの集客方法によるメリット・デメリットに似たものとなります。
第三のデメリットでは、インスタグラムへの投稿が知名度の向上にはなるものの、直接リンクやサイトと誘導などを利用したコンバージョンを必要とする利益性をあまり有していないことです。
画像に共感して企業を知りそこからハッシュタグなどで人が集まります。魅力的な画像を用意できない、あるいはビジュアルに重点の無いサービスや商品に対しては、あまり有効な手ではい部分がデメリットとしては大きいでしょう。
なお、最も課題となるインスタ映え写真の用意については、スナップレイスのインスタグラム撮影代行を活用することで、安価でインスタ映えする写真を効率的に用意することができます。ぜひ一度お試しください。
まとめ
インスタグラムの基本的な操作を確認しながらビジネスプロフィールで企業用のアカウントとして投稿を開始しましょう。運用担当者はインスタグラムが企業のもう一つの顔として良いコンテンツを公開しながら運用を続けていかなければなりません。
失敗が重なる、画像がブランドイメージを下げるといったことを防いで更新する必要があります。
メッセージなどのやり取りやサイト運用の維持同様にインスタグラムを管理していかなければならず、操作に対する知識や方法・手法を理解せずに漠然と運用していると他の業務を圧迫したり手間だけが増えるといったデメリットが生じかねません。
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