「ダサい！」から「かっこいい！」へ。スポーツブランドが再燃するわけ

今や若者のトレンドに欠かせなくなった、スポーツブランド。スニーカーはもちろん、ソックスやジャージなども、スポーツ用品ではなくファッションアイテムとして取り入れられています。今やトレンドとされているスポーツブランドですが少し前までは、スポーツをする人や部活をする学生たちの間でしか着られていませんでした。ではなぜここまで、人気となったのでしょうか。

スニーカーだけじゃないスポーツブランド人気

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少し前まではスポーツブランドのアイテムは、ファッション性が低いものとされあまりファッションアイテムとして見られていませんでした。

ファッションとして取り入れられていたのは、下北沢などの古着屋をメインにした古着系ファッションやスケーターファッションなどでした。
新品で買われるよりもヴィンテージ感があるものが好まれる傾向にあったスポーツブランドのアイテム。
しかし、ここ数年で大きく変化し若者たちのトレンドにも上がるほどのアイテムとなりました。

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また、各スポーツブランドならではの信頼性のある高い技術力、優れた上個性的なデザインに注目が集まっています。多くの若者たちが、その魅力にハマり、普段使いされることが増えてきました。また、カジュアルなルックに合わせるだけではなく、ガーリーな服装や大人っぽいアイテムとの組み合わせも人気が高く、Instagramなどでも多く見かけるようになりました。あまりスポーツブランドを着用することのない層にもファンが増えつつあります。

韓国アイドルたちのコーデがお手本。スポーツブランドとファッションアイテム

スポーツブランドがファッションに取り入れられるようになったきっかけの一つに、韓国アイドルたちの存在が欠かせません。韓国アイドルたちの存在はY2Kをはじめとして現在のファッショントレンドの起源となっています。中でも、彼女たちが着用する空港ファッションは注目度が高いファッションコンテンツ。日本にはない文化ですが、韓国では空港で各メディアやファンたちが出待ちをする文化があります。その際に着ているファッションは毎回注目の的です。着ている服には事務所用意・宣伝や広告として協賛・完全な私服など様々なものがあります。

出国ラッシュ・入国ラッシュの空港でキャッチされる彼らのファッションは今や時代のアイコンです。彼らの私服にスポーツブランドのアイテムが取り入れられることも多く、真似をする人も急増しています。

各コンテンツでの着こなしやアンバサダー起用

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空港ファッションだけではなく、彼ら彼女たちの影響力を企業側も、感じ取っています。

韓国のアイドルは、練習風景を公開することも多く、その中での着こなしも度々話題に。その影響力の高さから、スポーツブランドのアンバサダーなどに起用されることも多く、コラボ商品やイメージ写真に使われたアイテムは常に完売です。

SNSやコンテンツで発信される、スポーツブランドを使った彼女たちのルックは、価格的にもスタイル的にも真似しやすいもの。日本でも韓国アイドルのファッションを真似して、取り入れる人が年々増えていることでスポーツブランドブームが加速しているのです。

スポーツブランドを取り入れたカジュアルながら、普段使いしやすいコーディネートは、日本のファッショントレンドにも大きく影響しています。彼ら彼女たちの影響力が日本のファッショントレンドを作り上げていると言っても過言ではないでしょう。

スポーツブランド×Y2Kとの深い関係

近年話題になっているY2Kも、スポーツブランドのトレンドに深く関わっています。今季旬なトレンドとなっているトラックジャケットは、陸上競技やトラック競技の際にスポーツ選手がユニフォオームなどの上に羽織ることがメインとされたアイテムでした。

しかし90年代以降のストリートブームがここで再度注目され、今ではトラックジャケットはY2Kファッションの中では人気上位のアイテムです。ルーズソックスと合わせたりヘッドフォンと合わせたりと、カジュアルからボーイッシュまでさまざまな着こなしをしています。トラックジャケットに限らず、ピタッとしたちびTやソックスなどもファッショとしてとり入れられていて、ファッションの幅が広がっています。

【取り入れられているスポーツブランドファッションアイテム】
・スポーツロゴソックス
・トラックジャケット
・スニーカー
・キャップ
・ジャージ
など。

”ブランド発”スポーツファッションの進化

ブランドの姿勢も変わりつつあります。これまではさまざまなスポーツに特化し、そのスポーツの機能性を求めたものも多く、普段使いには向かない”運動着”が多かったスポーツブランドでした。
しかし普段使いできる使い勝手の良さやシンプルなデザインなど、ファッション要素を加えたアイテムの展開が増えました。

例えばトレンドを取り入れたアイテムを展開したり、手を出しやすい価格帯に変更したり、カラー展開が増えるなど、スポーツブランドからの歩み寄りも感じられます。

スポーツブランドから普段使いができるアイテムが多く展開されたことで「スポーティーコーデ」や「スポーツファッション」の定義も変わりつつあるのです。

スポーツブランド×ファッションに垣根はなくなった

現在のスポーツブランドは、adidas OriginalsとFREAK’S STOREのコラボ商品が出るなど、ファッションの垣根を越えスポーツブランドとしてではなくファッションブランドとして活躍の場が広がっています。

スポーツをやる人や、スポーツに携わる人たち、古着系コーデネートだけではなく、一般の人でも様々なスポーツブランドのファッションアイテムをジャンルレスに合わせられるようになっています。
それに伴い、スポーツブランドも、一般ユーザーに向けてSNSでの新たな仕掛けをしたり、アンバサダーを時代のアイコンにしたり、価格やカラーの展開など増やしたりと多くの変革を共にしています。

昨今のスポーツブランドブームは、若者たちの自由な発想と、アイドルたちのファッションセンス、スポーツブランドの新たなアイテム、さまざまな要素が合わさっています。

今後も今までファッションアイテムと注目されていなかったものが、自由な発想でファッションアイテムと取り入れられるようなブームが起きるかもしれません。

この記事の著者： mayan
2017年よりフリーライター・雑誌編集アシスタントとして活動。トレンド関連から取材まで多岐にわたるジャンルで執筆。2019年よりブランドや企業のSNS運用、マーケティングも行う。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。トレンドを始めとしてジャンルレスに執筆する傍らトレンドの分析/企画・SNS運用・リサーチなども得意とする。